ポインセチアの秋冬季の管理(2018年10月)

ポインセチア「アイスパンチ」の鉢植えの写真

ポインセチアは赤やピンクの色が美しく、クリスマスを代表する鉢物のひとつです。
市場には10月から出荷され、出荷数量は11月がピークとなります。

自宅等で管理している株を着色させるポイント

ポインセチアはメキシコ原産の常緑性低木で、短日植物です。着色しているのは花ではなく苞(ほう)または苞葉(ほうよう)と呼ばれるもので、これが花弁のように見えます。花は苞の中心付近にあり、あまり目立ちません。日が短くなると花芽ができて苞が着色します。
以前に購入し自宅や職場などで管理している株は、夜間に照明の当たる場所に置いておくと短日条件にならないため、いつまでたっても着色しません。
9月下旬ころから約1カ月半程度、9時間日長となるように夕方5時から朝8時まで段ボールをかぶせて真っ暗にしておく(短日処理)と11月下旬頃にはしっかり着色します。

確実に着色させるポイントは、中に光が入らないようにすることと毎日必ず短日処理を行うことです。

温度管理

ポインセチアは、寒さにはあまり強くなく霜にあたると枯れてしまいます。
最低気温は10度以上を確保します。水戸市では、平年は10月23日頃が最低気温10度となりますので、10月下旬以降は屋内で管理しましょう。厳寒期には室内でも10度以下に下がりますので、気温の下がりやすい玄関や窓の近くには置かず、部屋の暖かい場所に置くようにします。その際、暖房機の温風が直接当たらないよう注意しましょう。

水やり

過湿に弱いので、水をやりすぎないよう注意しましょう。特に、低温期は土の表面が乾いてからやるようにします。
低温期は、土が湿っていても葉がしおれる場合がありますが、これは低温が原因と考えられますので、暖かい場所に移して管理しましょう。

その他の管理

日当たりを好みますので、日中は日に良く当てましょう。冬季は特に肥料を施用する必要はありません。

専門技術指導員室T.K

2018年11月02日