マメ科作物-作付け5年程度空ける-(2015年10月)

夏の訪れを告げるソラマメやさやごと食べるスナップエンドウは寒さに強く、10月が種まきに適します。マメ科作物は連作を嫌うので、前回の作付けから5年程度空けます。

ソラマメ

元肥は成分量でチッソ・リン酸・カリそれぞれ1平方メートル当たり10グラムが目安です。湿害を受けないようにうね幅120センチメートル、株間50~60センチメートル程度の高うねとします。

種まきは、畑に直接まくじかまきと、ポットにまいて育てるポット育苗があります。じかまきは欠株や生育のふぞろい、アブラムシによるウイルス病感染が懸念されるので、定植時に良い苗が選べるポット育苗がお勧めです。

種まきは10月下旬に行い、9センチメートル程度のポリポットに培土を詰め、黒い筋のオハグロ部分を下に1粒ずつ差し込みます。種まき後すぐ防虫ネットで覆い、アブラムシなどの侵入を防ぎます。

本葉が1.5~2枚程度(育苗日数12~15日程度)の若い苗を定植します。ソラマメは生育が進み過ぎると耐寒性が低下するので、寒害を受けにくい本葉4~5枚で越冬させるようにします。

うねごとにササ、または不織布などをかけて防寒・防風対策をすると良いでしょう。茨城県内では5月下旬~6月ごろが収穫期です。

スナップエンドウ

元肥は成分量でチッソ・リン酸・カリそれぞれ1平方㍍当たり10~20グラムが目安。うね幅120センチメートル、株20~25センチメートルの1条まきとし、支柱を垂直に立て誘引します。種は1カ所3~5粒じかまきします。2~3センチメートルを目安に覆土し、発芽ぞろい後、生育状態を見て1カ所1~3本に間引きます。

本葉2枚ごろが最も耐寒性が強く、早まきして株が大きくなり過ぎると越冬が難しくなります。このため、種まきの適期は10月下旬から11月上旬。本葉2枚程度で越冬させるようにしてください。また、株元が凍らないように稲わらやもみ殻などで覆い、防寒するようにしてください。

県内では4月中旬~6月上旬ごろが収穫期となります。

 

専門技術指導員室H.K

2015年10月26日