露地野菜の防寒対策とホウレンソウの冬播き栽培(2018年12月)

 

冬の露地野菜栽培で安定した収量・品質を得るために防寒対策をしましょう。主な防寒方法にトンネル被覆とべたがけ被覆があります。

トンネル被覆

トンネル被覆をする場合はトンネル用の支柱を使用します。その上をフィルムで覆いますが、素材は農ビ、農PO、農サクビ、農ポリがあり、保温性は農ビが最も高く記載順に低下します。また、フィルムは「有孔」と「無孔」がありますが、「無孔」の場合は日中に温度が高くなりすぎることがあるため、作物の特性に合わせて換気をします。「有孔」の場合は換気作業を省力できますが保温性は劣ります。
トンネルは空間が大きいほど保温性が高くなり、被覆資材が厚く枚数が多いほど保温効果は高まります。
1重トンネルで1~2℃の温度上昇効果が期待できます。

(写真1:トンネル栽培(ネギ))

 

 

 

べたがけ被覆

(写真2:直掛け(左・レタス)浮きがけ(右・ネギ))

べたがけ被覆には、作物に直接被覆資材をかける「直掛け」と支柱を利用して被覆資材を浮かせてかける「浮きがけ」があります。同じ資材を利用した場合、浮きがけは直掛けよりも夜間の保温効果が高く、反対に日中の温度上昇は小さくなります。
被覆資材は一般的に不織布を利用します。トンネルとべたがけを併用すると、より保温効果が高まります。

ホウレンソウの冬播き栽培

ホウレンソウのイラスト

ホウレンソウの生育適温は15~25℃です。このため、冬播き栽培(11月~2月中旬播種)では低温伸長性に優れる品種を選びます。
酸性土壌では生育が劣るので石灰資材を多めに施し、pHを調整します。
幅2cm、深さ1cmの溝に1.5cm間隔に種をまきます。1cm位の厚さに土をかけた後にたっぷり水をやります。
本葉2~3枚までに株間が5~6cmになるよう間引きをします。水やりは生育初期に行い、収穫7~10日前には打ち切ります。
生育促進のため、トンネルで被覆して保温します。無孔フィルム使用の場合、播種後発芽までは密閉し、その後は日が出ている間はトンネルの側面を開けて換気を行い、夜間は閉めます。収穫は播種60~70日後を目安に行います。


専門技術指導員室H.M

2019年01月11日