レタス産地の歴史を紡ぐ(2015年3月)

境町
JA茨城むつみ境地区野菜生産部会・青年部

写真:サニーレタスとグリーンカール

(写真1:サニーレタスとグリーンカール)

境町は茨城県西南部に位置し、都心から50キロメートル圏内にある身近な野菜供給基地です。レタスを中心として、ネギやトマト、カリフラワーなどが栽培されています。

歴史ある産地から安全・安心な産地へ

写真:パレット検査とGAP現地監査

(写真2:パレット検査(左)GAP現地監査(右))

境町のレタス生産は古く、昭和30年代から栽培が始まりました。当時は木箱で出荷していましたが、現在は段ボール箱で首都圏を中心に出荷されています。生産者は、現在85名で、春・秋あわせてそれぞれ結球レタス148ヘクタール、非結球レタス63ヘクタールを作付けしています。長年のレタス生産で確立されてきた栽培技術により、レタスの安定供給を行っている一方で、食の安全・安心がより求められるようになった昨今、平成21年度からはGAPの取り組みが始まりました。

毎年5月と12月に現地監査が行われており、部会内で安全・安心なレタス出荷のための取り組み強化を図っています。

産地の課題解決のため部員自信の能力向上

(写真3:青年部の活動の様子)

野菜生産部会で安全・安心産地として活動に取り組んでいる一方で、青年部では産地の課題解決のための活動を行っています。毎年、産地で課題となっている品種の選定や施肥改善技術、病害虫防除技術について試験・検討を行っています。さらに、部会の土壌診断を青年部員が行うことで施肥改善の手法を学び、部員自身の能力向上につながっています。

また、春と秋に量販店で消費宣伝活動を行っています。昨年はラジオにも出演し、境のレタスをPRしました。

これからも続く産地として

今後も『選ばれ続けるレタス産地』として、維持・発展していくために、今年度は産地ビジョンの策定にも取り組んでいます。多くの産地で高齢化が進む中、当地区では10年先の産地目標を設定し、産地のさらなる発展を目指します。

これからも、境地区野菜生産部会および青年部は、安全・安心なレタスを消費者に供給し、産地の新たな歴史を紡いでいきます。

イラスト:イメージキャラクター「むつみん」のイラスト

(イラスト:JA茨城むつみを盛り上げます!イメージキャラクター「むつみん」)

坂東普及センター

2015年02月25日