直売所での販売にも力を入れる越冬トマト産地(2016年8月)

つくばみらい市・取手市
JA茨城みなみ施設園芸部会

写真:選果場の様子

(写真1:選果場の様子)

JA茨城みなみ施設園芸部会は、トマトで茨城県の青果物銘柄推進産地に指定されています。部会員数は27名で、栽培面積5ヘクタールで越冬トマトを生産しています。従来の市場出荷に加え、JA茨城みなみの直売所2か所でのトマト販売も年々増加してきています。

安全・安心で高品質な産地を維持するために

写真:目揃え会の様子

(写真2:目揃え会の様子)

部会のトマト生産者は全員、茨城県のエコファーマーに認定されており、部会全体で安全・安心なトマト生産に取り組んでいます。そして丸玉系トマトの選果・選別と箱詰めは、JAの共同選果機を利用し、目揃会も取り入れながら、バラツキが出ない選果選別を実現しています。

他のトマト産地との競争に打ち勝つために

(写真3:トマトジャム(ジャムっ娘)とトマトソース(ソースっ娘))

新しい取り組みとして部会の青年部を中心に、地元産トマトを使った加工品のトマトジャム(ジャムっ娘)とトマトソース(ソースっ娘)を商品開発し、直売所などで販売しています。
さらに、トマトキャラクター「とまこちゃん」の着ぐるみを作って、多くのイベントに活用しています。

(写真4:濃3(こいさん)トマト)

トマトの栽培品種は丸玉系の「麗容」「ごほうび」で、「まっ赤なトマトっ娘」のブランド名で販売しています。その中でも糖度8度以上のトマトを「濃3(こいさん)トマト・プレミアム品」として差別化販売しています。また、取手市では、全国的にも珍しいファースト系の「レディファースト」を栽培し、「藤代トマト美人」のブランド名で販売しています。

地域に根ざした産地として

(写真5:直売所の様子)

JA茨城みなみでは、農産物直売所を平成22年に「農産物直売所みらいっ娘」(つくばみらい市)、平成26年に「農産物直売所夢とりで」(取手市)がオープンしました。2つの直売所とも消費者を引きつけるイベントを定期的に開催するなど、集客のためのPRにも力を入れています。このような努力により毎年、2つの直売所では販売金額が増加しています。そして直売所での販売品目の中でもトマトは上位の売り上げを占め、直売所を牽引する重要な品目となっています。

JA茨城みなみの2つの直売所があることで、地域の消費者に「地元にはこんなに美味しいトマト産地がある」との認識が年々広まってきています。

つくば普及センター

2016年07月27日