新しい選果機で目指す高品質で安全・安心な「猿島トマト」(2017年12月)

坂東市
JA茨城むつみ猿島地区野菜生産部会 トマト部会

写真:新選果機での作業の様子。新選果機は果実の傷みが少ないレーンとなっており、リアルタイムで糖度の測定もできます。

(写真1:新選果機での作業の様子。新選果機は果実の傷みが少ないレーンとなっており、リアルタイムで糖度の測定もできます。)

坂東市は、茨城県県西部に位置し、都心から50キロメートル圏内にあり、野菜の重要な供給産地となっています。葉物野菜を中心にした露地野菜の生産が盛んですが、坂東市猿島地区は冬春トマトの生産も盛んです。

A茨城むつみ猿島地区野菜生産部会トマト部会(部会員22名、栽培面積約5ヘクタール)は、主に2~7月まで出荷する産地であり、安全・安心で高品質な「猿島トマト」を出荷しています。

(写真2:ハウス内の様子。部会員全員がエコファーマーを取得し、環境に配慮したトマト栽培を行っています。)

確かな技術で目指す高品質なトマト生産

写真:目揃えの様子。部会員と市場関係者等とで意見交換を行います。

(写真3:目揃えの様子。部会員と市場関係者等とで意見交換を行います。)

「猿島トマト」は、昭和40年代から栽培が開始された歴史ある産地です。現在、トマト部会は茨城県の銘柄推進産地に指定されています。品種「麗容」を中心に栽培し、「まっ赤なほっぺのキュッキュットマト」として出荷しています。

部会員全員がエコファーマーを取得しており、堆肥を使った土づくりや土壌還元消毒法、土壌診断結果に基づいた適正な施肥管理など、環境に配慮した農業に取り組むとともに、味の良いトマト生産を目指しています。

また、適期収穫を図るため部会員全員で目揃えを行い、収穫時の色目統一を徹底し、高品質のトマトを出荷しています。

ブランド力向上のために

(イラスト:「猿島トマト」のキャラクターを使った販売促進用のぼり)

既存の選果機の老朽化に伴い、平成28年2月に新しい選果機が整備されました。新選果機は、揺れに影響されず形状選果ができるエリアセンサーカメラにより精度の高い選果が可能で、落差や衝突のないレーンによってトマト果実の傷みも少なく選果されます。

また、選果機には糖度を非破壊で全量リアルタイム測定できるセンサーも搭載され、糖度が7度以上のトマトは「猿島SEVEN」としての出荷を開始し、市場から高い評価を受けています。

平成29年には、「猿島トマト」のキャラクターを作成しました。キャラクターをプリントしたパッケージやのぼりを、今後の販売促進活動に活用し、「猿島トマト」のブランド力向上につなげていきます。(イラストは「猿島トマト」のキャラクターを使った販売促進用のぼり)

坂東普及センター

2017年11月29日