出荷販売から加工品の開発まで(2016年10月)

小美玉市
小美玉市ブルーベリー生産組合

写真:ピューレ作りの様子

(写真1:ピューレ作りの様子)

小美玉市ブルーベリー生産組合生産組合は組合員数38名で組織されており、小美玉市で推奨作物に指定されているブルーベリーを計12ヘクタールで生産しています。近年は青果の出荷販売だけでなく加工品の開発にも力を入れており、ブルーベリーの消費拡大に向けた活発な活動を展開しています。

高品質果実の出荷にこだわる

写真:せん定講習会の様子

(写真2:せん定講習会の様子)

当組合では毎年せん定講習会を実施し、大玉果実生産に取り組んでいます。また、高品質果実の出荷に向けて、ブルーベリー果実をひとつひとつ丁寧に手作業で収穫し、果柄や葉などの異物が混入しないよう心がけています。また、収穫後は果実を冷房の部屋で風乾させることで果実の余熱を取り除き、果実の過熟を防いでいます。

写真:選果の様子

(写真3:選果の様子)

パック詰めは、茨城県規格に合わせた選別器にかけることで階級選別だけでなく異物除去も行っています。さらに、出荷直前には予冷庫に搬入して果実温度を下げることで、出荷輸送中の果実劣化を最大限抑えるように努力しています。

組合では出荷前に必ず目揃会を実施して、過熟果や未熟果の基準を確認するとともに、髪の毛の混入を防ぐための簡易キャップを組合員全員に配布して異物混入防止の徹底を図っています。さらに、高品質果実の出荷のため、定期的な出荷前果実品質調査により不合格品の混入を未然に防いでいます。

さらなる消費拡大へ加工品の開発と販売

写真:ブルーベリーピューレのパッケージ箱

(写真4:ブルーベリーピューレ)

当組合では市場と小美玉ふるさと食品公社への青果出荷を中心としていますが、ブルーベリーのさらなる消費拡大を図るために、加工部門「ベリちゃん工房」を設け、加工品の開発にも取り組んでいます。ベリちゃん工房では茨城県の補助事業を活用して加工機械を導入し、オリジナル商品「ブルーベリーピューレ」を作成しています。このピューレはブルーベリーの皮と種を取り除いた果汁100パーセント商品であり、ヨーグルトやアイスにそのままかけるなどして食べることができます。

組合では、このピューレを活用したレシピも考案しており、地元直売所で販売しています。さらに、都内有名レストランでのピューレの利用や、加工業者と連携したキャンディや煎餅、ソフトクリーム開発・販売を実健するなど、今後、さらなるブルーベリーの消費拡大が期待されます。

水戸普及センター

2016年09月28日