大玉で美味しいナシを消費者に届けたい(2018年2月)

笠間市
JA常陸笠間地区岩間梨部会

写真:ベルトコンベアからサイズごとにナシを取り分けて、コンテナに移す作業の様子。

(写真1:ナシを熟知した部会員が丁寧に選果しています)

JA常陸笠間地区岩間梨部会は、笠間市の旧岩間町の愛宕山周辺地域を中心に、21戸の農家で約20ヘクタールの面積で栽培を行っています。また、笠間市岩間地区のナシは、県の青果物銘柄推進産地に指定されています。

栽培技術の向上を目指して

写真:視察研修の様子

(写真2:視察研修の様子)

部会では、消費者に喜ばれる、大玉で美味しいナシを生産するため、日々研究しながら栽培技術の向上に取り組んでいます。

摘果やせん定などの栽培講習会や先進地視察研修を行うのはもちろんのこと、最近では部会員同士で夜に集まって防除の勉強会も行っています。

自らが納得できるものを

写真:非破壊糖度計を用いて品質を確認します

(写真3:非破壊糖度計を用いて品質を確認します)

適正施肥や、適期収穫を心がけ、品種ごとに旬のおいしい状態で市場に流通させています。特に、「幸水」の目揃いには非破壊糖度計を用います。糖度が一定以上になっていることを現地で調査してから収穫しています。(写真は非破壊糖度計を用いて品質を確認する様子)

また、ナシのことを熟知した部会員自らが選果しているため、自分たちが納得できる、美味しいナシだけを出荷することができます。

産地の維持と発展に向けて

老木の改植

そのようななか、梨部会の強い要望があり、平成28年度に笠間市果樹産地協議会が発足し、果樹産地計画が策定されました。それにより、補助事業の幅が広がり、改植・新植が行いやすくなりました。

後継者対策

また、市農業公社が仲介となって、新たな担い手を募集する事業が始まり、すでに数件の応募があります。
部会員の産地を守っていきたいという強い思いが、このような新しい取り組みにつながっています。

新品種「恵水」の導入

収穫直前の恵水

(写真4:収穫直前の恵水)

部会では、昨年度から出荷が始まった県オリジナル品種「恵水」の導入も始めています。ゆくゆくは「豊水」や「あきづき」と並び、9月の目玉品種になることを期待して、摘果程度や収穫適期を守って丁寧に栽培しています。

加工品の開発も

(写真5:「笠間梨ソフトクリーム」ポスター)

その他、部会のナシを使用した「笠間梨ソフトクリーム」も開発されています。直売所等でみかけた際は、ぜひ食べてみてください。

笠間普及センター

2018年02月01日