木熟にこだわった抑制トマト産地(2016年7月)

筑西市・桜川市
JA北つくば東部とまと選果場部会

写真:収穫間際のトマト

(写真1:収穫間際のトマト)

JA北つくば東部とまと選果場部会は筑波山を東に臨む筑西市、桜川市にまたがる大玉トマトの産地です。部会数96名、主にこだまスイカの裏作として、パイプハウスで3月定植の春トマトを3ヘクタール、7月定植の抑制トマトを31ヘクタール作付けしています。
部会では、栽培講習会、栽培試験を積極的に行うなど、技術の向上に意欲的です。

真夏の木熟にこだわる

(写真2:選果場の様子)

消費地に近い産地であることを活かし、木で熟させて収穫すること・食味の安定したトマトを出荷することで市場から高い評価を得ています。
選果場にはクーラーが設置され、真夏時の鮮度の低下を防ぐ対策が取られています。

高い研究意識でレベル向上

写真:講習会の様子

(写真3:講習会の様子)

部会内には生産技術委員会を置き、先進的な技術・新品種について毎年委員圃場で試験を行っています。試験結果については、各月行われる役員会で検討される他、総会にて結果が報告されます。

当産地は例年、黄化葉巻病の発生が多いため、生産技術委員会が主となり地区ごとに、生産者が黄化葉巻病を媒介するコナジラミの発生状況を調査しています。本年で4年目となり、部会内の防除の指標となっています。

産地を支える女性のために「婦人限定講習会」

(写真4:ハウス栽培の様子)

「栽培に携わる女性も、トマトの技術を学びたい!でも男性がいると気後れしてしまう」。との声から本年は新たな取り組みとして、女性限定の栽培講習会を行いました。出席者からは質問も多数出るなど、産地を支える女性の意欲の高さが伺えました。

筑西普及センター

2016年06月29日