技術にますます磨きをかけ、日本一の産地維持を目指す(2015年6月)

行方市
JAなめがたエシャレット生産部会連絡会

写真:買い物に訪れた人へエシャレットの試食をすすめる様子。

(写真1:消費宣伝活動の様子)

行方市は東西を霞ヶ浦・北浦に囲まれ、台地は「赤ノッポ」と呼ばれる火山灰土壌に覆われています。その恵まれた環境の下、約70品目の農産物を生産し、消費地の食環料供給基地として重要な役割を担っています。

行方台地で30年以上の歴史

写真:箱詰めしたエシャレット

(写真2:エシャレット)

エシャレットはラッキョウの軟白部分を長く、また若採りしたものです。JAなめがたエシャレット生産部会連絡会では、エシャレットやほかの植物の葉を付けた状態で出荷しており、彩り良い調整は、長年の経験による熟練した技術によるものといえます。

行方地域での栽培は30年以上前に始まりました。植付けから収穫まで栽培期間はほぼ1年にわたりますが、水はけのよい行方台地は栽培に適しています。

周年安定出荷・認知度拡大に向けた取り組み

写真:目揃会の様子

(写真3:目揃会の様子)

連絡会は平成2年に発足し、平成8年から共計販売が始まりました。現在、麻生・玉造・北浦地区合わせて部会員数は180人です。また、連絡会を構成する玉造エシャレット部会は銘柄産地指定を受けています。

連絡会では、毎年出荷のピーク前の4月頃から地区ごとや全体で目揃会を開催し、取引市場を交えて規格や出荷体制について意識の統一化を図っています。
また、女性部と連携し、全国各地で消費宣伝を行うなど、エシャレットの知ってもらうための活動も積極的に行っています。

産地の維持に向け、新たな種や技術を導入

写真:現地検討会の様子

(写真4:現地検討会の様子)

エシャレットの安定生産には、土づくりのほか、健全な種球の確保・維持が欠かせません。そこで、連絡会ではメーカーや普及センター、研究機関と連携し、部会員の生産技術向上に取り組んでいます。

玉造エシャレット部会では、栽培技術委員会を結成して現地試験を実施するほか、各地区でも現地検討会を開催し、連絡会全体で技術の検討を行っています。現在、安定的な生産・出荷を目指し、種球の温湯処理や出荷時期に合った優良系統の種球増殖、冷蔵庫内での貯蔵性向上に向けた施肥技術等に取り組んでいます。

これからも、歴史ある産地の持続に向け、部会員や関係機関一体となった取り組みが期待されます。

(写真5:種球増殖圃の様子)

行方普及センター

2015年05月27日