学園都市つくばから、安全・安心なネギを届けます(2014年4月)

つくば市

ネギの畝をたトラクターで土を寄せている様子

(写真1:土寄せ機実演会の様子)

つくば市は筑波山のふもとに位置し、東京都心から約50キロメートルの距離にあります。つくば研究学園都市として開発が進められていますが、周辺には緑豊かな田園風景が残っています。
主な農産物としては芝、米、ブルーベリー、ネギなどが挙げられます。他産業からの新規就農者も多く、直売所による販売も多数見られる都市近郊型農業が盛んな地域でもあります。

茨城県銘柄産地として

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(写真2:収穫機実演の様子)

JAつくば市ねぎ部会の部会員数は49戸で、全員がエコファーマーに認定されています。部会として平成8年に茨城県銘柄産地に認定され、その後18年間銘柄産地を維持しています。ネギの乗用収穫機や、根切り・葉切り・皮むき機の導入など機械化も進めています。

消費者ニーズを捉えて

予冷施設に積まれている出荷前の箱詰めされたネギ

(写真3:予冷施設の様子)

ネギ専用の予冷施設を設置しており、JAの集荷場に出荷されたネギはすぐに予冷庫に入れ、鮮度保持に努めています。消費者が購入しやすいように、M規格品は個々の農家で4本結束を行い、そのまま店頭に並ぶ形で出荷しています。

また、作型の切り替わる初夏と初冬の年2回、毎年目揃会を行い品質の高位平準化に努めています。

周年出荷のネギ産地として

写真:ネギの炊き込みご飯のレシピ。

(写真4:つくば市ねぎ部会のお母さんたちが中心となって作成したレシピ集。10種類の料理が紹介されています。)

部会の特徴として、周年出荷を行っており、年間で約15万ケース以上を生産しています。作型を組み合わせるとともに、その作型に合った品種を栽培することで年間安定供給できるようにし、また、周年出荷体制を活かした市場との契約販売にも取り組んでいます。

冬は鍋物、その他の季節も薬味などいろいろな料理に利用できる材のため、1年中需要があり周年でネギ生産を行う産地は市場からも高く評価されています。

 

消費者に選ばれる産地を目指して

圃場には緑肥(ソルゴー)を入れ、数年おきにローテーションで作付けするなど、土づくりに力を入れています。こうすることで畑を休ませ、土壌病害の回避にも役立っています。そして、有機肥料を積極的に利用するなど、消費者に選ばれる安全・安心な産地を維持しています。

つくば地域農業改良普及センター

2014年03月26日