選ばれる産地を目指して(2016年12月)

鉾田市
JA茨城旭村いちご部会

(写真1:圃場の様子)

鉾田市のJA茨城旭村いちご部会は部会員数37名で組織され、「とちおとめ」「いばらキッス」などを約13ヘクタール作付けしています。良食味品種の導入や独自規格での販売、環境にやさしい防除技術を積極的に導入するなど、消費者に選ばれる産地に向けて活動しています。

個別指導で産地全体が良品生産へ

写真:出荷されたイチゴの検査をする検査員とJA職員

(写真2:出荷されたイチゴの検査をする検査員とJA職員)

当部会は、茨城県育成品種「いばらキッス」の生産に積極的に取り組んでいます。平成28~29年産では、約220アールが定植されており、茨城県内で最も生産面積の大きな産地です。良食味品種を導入し、消費者に求められる産地を目指しています。

また、毎月1回、営農指導員と普及センター職員が生産圃場の全戸巡回を行っています。きめ細かな個別指導が、産地全体の良品生産・出荷につながっています。

消費者の「欲しい」に応える

(写真3:黒箱(左)レギュラー箱(右))

平成27~28年産から、デラックス規格の取扱をはじめました。レギュラー規格は280グラムのところ、デラックス規格は大粒で形状の良いものを380グラム詰めたもので、「良品質のイチゴをいっぱい食べて欲しい」との想いからはじまりました。また、手軽に少しだけイチゴを食べたい消費者に向けて、180グラムの少量パックも扱っています。

さらに、部会の独自規格として、特別に大きく形状の良いもの平パック一段に詰めて、高級感のある黒箱で販売しています。「消費者の欲しい」に応えるため、販売にこだわっています。

安心・安全を届けるために

写真:イチゴの時期は直売所サングリーン旭に新鮮ないちごが並びます

(写真4:イチゴの時期は直売所サングリーン旭に新鮮ないちごが並びます)

減農薬の取り組みとして、天敵ダニを積極的に導入しています。天敵ダニは害虫であるハダニ類を食べる有用なダニです。天敵ダニがハダニ類を防除するため、農薬の使用回数を大きく減らすことができます。

また、検査場所をビニールで覆うことで、ゴミや虫などの異物混入を防止しています。衛生的な環境で集荷を行うことで、安心・安全なイチゴを届けられるよう努めています。

平成28~29年産では、すべての商品に生産者名が記入されるようになりました。生産者が責任を持って生産し、消費者が安心して購入できるような仕組みづくりに取り組んでいます。

鉾田普及センター

2016年11月30日