消費者に喜ばれる安全・安心なパプリカ生産を目指して(2013年2月)

鉾田市
JA茨城旭村蔬菜部会パプリカ部

たくさんのパプリカが実っています。

(写真1:パプリカ栽培の様子)

JA茨城旭村の生産者4名がパプリカ栽培に取り組み始めたのは、9年程前からです。その後、栽培が軌道に乗り、平成20年に蔬菜部会パプリカ部が結成されました。24年度には部員13名、作付面積6.4ヘクタールに増加し、赤色品種を7割、黄色品種を3割栽培しています。
無加温ハウス栽培で7~12月まで収穫し、主に京浜市場に出荷しています。

果実が大きく、果肉が厚い

当産地のパプリカは、果実が大きく、果肉が厚いのが特徴です。特に、果実重が1個200グラム以上のA品は、『パプ王』というブランド名で差別化して販売しています。
また、鮮度保持のため一個ずつ袋に詰めて出荷しています。

袋の中に大きくて赤いパプリカが1個入っています。

(写真2:パプ王は大果で7~8月を中心に収穫しています)

安全・安心への取り組み

アザミウマ類の防除対策。天敵の昆虫を使い、アザミウマ類の防除を行います。

(写真3:アザミウマ類の防除対策)

パプリカ栽培において、大きな課題の一つがアザミウマ類の防除対策です。アザミウマ類は、果実への被害やトマト黄化えそウイルス(TSWV)を媒介するため、防除が不可欠な害虫です。

当産地では、アザミウマ類の防除対策のために天敵生物のスワルスキーカブリダニ剤を導入し、普及が進んでいます。天敵を導入したことで、化学農薬の使用量が削減されたとともに、従来の化学農薬に比べてアザミウマ類の密度を低く抑えることができ、果実の品質が向上しました。また、青色粘着板や防虫ネットの設置などの物理的防除法も積極的に取り入れています。
さらに、JA茨城旭村蔬菜部会では、「ほこまるGAP」の認証にも取り組み、安全な農産物の生産に努めています。

(写真4:天敵講習会(左)目揃会(右)の様子)

これからも安全・安心な国産パプリカの安定供給に取り組み、消費者に喜ばれるパプリカ生産を目指していきます。

鉾田普及センター

2013年01月30日