日本一おいしいトマトを目指して(2017年11月)

龍ケ崎市
JA竜ケ崎 施設園芸部会

写真:箱詰めされた龍ケ崎トマト

(写真1:箱詰めされた龍ケ崎トマト)

龍ケ崎市では、とがった形をしたファーストトマト(品種名:レディファースト)が生産されています。龍ケ崎トマトは、平成12年以降、茨城県銘柄産地の指定を受けており、龍ケ崎市を代表する農産物となっています。龍ケ崎トマトを生産しているのは、JA竜ケ崎施設園芸部会(部会員10名、栽培面積2.8ヘクタールです。 また、ファーストトマトの主な産地は、全国でも龍ケ崎市と愛知県の2地域となっており、その希少性を活かして産地PR活動にも取り組んでいます。

写真:収穫作業の様子

(写真2:収穫作業の様子)

しめづくり栽培で味を濃く

写真:ブランド名「龍の泉」の箱詰めトマト

(写真3:龍の泉)

部会の最大の特徴は、栽培期間中に水を限りなく控える、「しめづくり栽培」です。しめづくり栽培により生産されるファーストトマトは、果肉が厚くてゼリーが少なく、酸味と甘味が調和した、とても味の濃いトマトになります。成分分析からも、うま味成分(グルタミン酸やアスパラギン酸)が豊富であることが証明されました。特に、金すじが出たトマトは、非常に濃厚な味で実の詰まりが良いため、「龍の泉」として差別化して販売しています。

部会では、播種時期を統一するとともに、定植後も定期的に相互の圃場を巡回し、栽培の検討を重ねています。収穫が始まってからは、週に1度目揃いを行い、品質の揃ったものを出荷しています。こうした取り組みを通じて、質の高いトマトが生産されています。

幅広い活用で魅力を伝える

(写真4:トマトフェアの様子)

近年は、龍ケ崎市と協力して、ブランド化に向けた取り組みを行っています。これまでに、フレンチシェフや料理研究家を産地に招くとともに、茨城県内ホテルへの商談等を通じて、龍ケ崎トマトの情報を発信してきました。また、龍ケ崎トマトを使ったジャムを市内の小学校給食に提供し、食育活動も行っています。 今年5月には、龍ケ崎トマトをふんだんに使ったトマトづくしのフレンチコースを提供する「トマトフェア」を開催しました。70名の消費者に龍ヶ崎トマトを使った料理を堪能していただき、生食だけにとどまらない龍ケ崎トマトの魅力を伝えることができました。

稲敷普及センター

2017年10月25日