常総市
JA常総ひかり園芸部ズッキーニ部会
(写真1:ズッキーニ部会員と関係者の皆さん)
常総市石下地区(旧石下町)は、広大で肥沃な土地を活かした野菜経営が盛んです。キュウリ、ハクサイ、レタス、チンゲンサイ、ネギ、スイカ、メロンなどの多様な品目の野菜が生産されています。
この石下地区において、今、特に活気にあふれているのが、生産者25戸で構成されるJA常総ひかり園芸部ズッキーニ部会です。
安全・安心・高品質が自慢
(写真2:選別の様子)
石下地区では平成13年から栽培が始まり、19年に部会が設立されました。現在では栽培面積・出荷量ともに茨城県内一の産地で、茨城県産の大部分を占める、年間約300トンを出荷しています。25年度には、茨城県青果物銘柄推進産地に指定されました。
当部会のズッキーニは、安全・安心はもちろんのこと、品質の良さが自慢です。当部会では、他産地よりも大きめで厳しい規格を設定しており、生産者一人一人が丁寧な選別を行っています。また、作型ごとに目揃会を実施しているほか、出荷物の検査も実施し、品質確保の徹底を図っています。
つやつやとして色が濃く、真っ直ぐ揃っているため、市場からも高い評価を頂いています。
より強い産地を目指して
(写真3:箱詰めされたズッキーニ)
ズッキーニは全国的に需要が伸びている品目です。長年高品質生産してきた当部会ですが、品質だけでなく出荷量も伸ばすために、今年度からは従来の2キログラム詰めに加えて、AB込・4キログラム詰め段ボールによる出荷も始まりました。これは全国初の取り組みです。さらに、従来の2キログラム箱も、鮮度・品質が長く保てる箱に変更されました。また、新たに契約出荷も始まりました。
当産地では、今後さらなる出荷量の拡大を目指し、挑戦を続けていきます。
関係機関が協力してPR
(写真4:祭りでのPRの様子)
より多くの消費者に知ってもらうため、PR活動にも力を入れてきました。JA常総ひかりでは、市内の飲食店へ提供してお店のメニューに取り入れてもらう取り組みや、食品メーカーとのコラボレーションによるレシピの開発などに取り組んできました。
JA、常総市役所、普及センターが連携したPR活動にも取り組んでいます。市内で行われているお祭りには3年連続で出店し、販売や加工品の試食や販売、レシピの紹介を行いました。
これらの取り組みにより、石下のズッキーニは知名度が年々上がってきているようです。今後もズッキーニ部会は、さらなる発展が期待されます。
結城普及センター