鮮度と品質にこだわったバラを生産しています(2014年5月)

古河市
JA茨城むつみ三和地区花き生産部会バラ専門部

写真:都内でのバラフェア。さまざな色のバラの花が売られています。

(写真1:都内でのバラフェア)

JA茨城むつみ三和地区花き生産部会バラ専門部は、古河市内の4戸の生産者により、共撰共販で切りバラの出荷を行っています。ロックウール栽培が中心で年間を通して数多くの品種を生産しています。消費地に近いこともあり、品質と鮮度のよいバラを市場に提供しています。

重油使用量減のためヒートポンプを導入

(写真2:ヒートポンプを設置したハウス)

バラは、栽培温度が高いため重油の使用量が多い作物です。産地では重油の代わりに電気を利用して温度を確保することができる、ヒートポンプの導入を平成20年より図り、現在は部会全体で45台のヒートポンプが導入されています。

導入後の重油の使用量は3分の1程度に削減され、暖房費の削減と環境にやさしい農業の取り組みとなっています。

市場との意見交換による品種検討

写真:バイヤーを招いて検討中

(写真3:バイヤーを招いて検討中)

品種の導入は、市場に出向き情報収集を行う他、市場担当者を産地に招き意見交換をしながら検討しています。
現在、産地全体では約50品種程度が導入され、バラエティに富んだ品種構成となっています。

品質へのこだわり

(写真4:品質チェックの様子)

部会では、採花日の表示や湿式輸送の取り組みを行っています。集荷場に集められた花は、生産者・品種ごとに検査員が品質のチェックを行い、鮮度や品質の向上に努めています。

都内の花店における販促活動

都内近郊に展開する花店チェーンの直営店17店舗で、販促活動に取り組んでいます。「いい夫婦の日」を含む一週間をキャンペーン期間として、古河市のバラを中心とした販売をしています。

実施するにあたって、花店のバイヤーや花を扱う店員を産地に招き、生産現場を知ってもらうようにしています。販促期間は、多くの人に古河市のバラを買ってもらえるよう価格を普段より安めにしています。フェアを行うようになってから、この時期の花店にくるバラの注文数は、年々伸びているとのことです。今後も、消費者に喜ばれるバラの生産・出荷が盛んに行われることが期待されます。

坂東地域農業改良普及センター

2014年04月30日