新選果場、新技術で新たな飛躍(2017年2月)

結城市
JA北つくば結城園芸部会施設園芸部

写真:糖度センサーからでてくるトマト

(写真1:糖度センサーからでてくるトマト)

JA北つくば結城園芸部会施設園芸部は会員20名、栽培面積約7ヘクタールです。平成2年に春トマトの茨城県銘柄産地指定を受けました。
「城下町結城のいまどきトマト」の名称で、12~7月上旬まで出荷する冬春トマト産地であり、安全・安心で美味しいトマトづくりに取り組んでいます。

安心して食べてもらえるトマトをつくる

写真:女性部での目揃会の様子

(写真2:女性部での目揃会の様子)

平成13年には同園芸部会の各部に先駆けて、全部員がエコファーマーを取得しました。中でも施設園芸部は、早くから堆肥を利用した土づくりや太陽熱土壌消毒による連作障害対策など、環境にやさしい農業に取り組んでいます。

また、生産する春トマトは茨城県青果物銘柄産地に指定され「城下町結城のいまどきトマト」の名称でブランド化しました。「いまどきトマト」はいばらきネットカタログに登録し、消費者に安心して買ってもらえるよう栽培の様子など産地の情報を発信しています。

糖度センサーの活用で新たなチャレンジへ

(写真3:新選果場外観)

トマト選果場は平成4年に稼働を開始し、同施設園芸部が自主運営で行っています。選果場が老朽化したため、新選果場を整備し、平成27年6月に竣工式を迎えました。新選果場には、サイズや形状を自動で選別する最新の選果機や、糖度管理を行う光センサーが導入されました。

糖度センサーで測定した糖度は各生産者へ返され、さらなるおいしいトマトづくりに反映されています。
さらに、新たな試みとして、今年5月から糖度7度以上のトマトを「プレミアムトマト」として直売所で試験販売を行っています。

新技術を活用して産地を発展

写真:パックの中にはトマトが6個はいっています。

(写真4:パック詰め「城下町結城のいまどきトマト」)

施設園芸部では他産地の状況や新しい技術などの情報を得るため、茨城県内だけでなく全国で開催される研修会や技術展などに積極的に参加しています。現地では栽培技術のさらなる向上を目指し、種苗メーカーや普及センターを交えた定期圃場巡回、部会員の圃場を全員で巡回する現地検討会、栽培講習会なども行っています。近年では、二酸化炭素施用やヒートポンプの導入が進んでおり、効果的な活用のための情報交換が盛んに行われています。

今後もさらに食味のよい品種の導入検討や栽培・出荷方法の改善などに取り組み、消費者に選んでもらえるトマト産地を目指していきます。

結城普及センター

2017年01月25日