茨城町
JA水戸茨城町メロン部会
(写真1:関係機関による生育状況確認)
茨城町は、淡水と海水が混ざり合う汽水湖である「涸沼」を抱え、気候が温暖なことから、周辺の台地は園芸が盛んな地域です。中でもメロンは、茨城町で最も生産額が大きい園芸品目です。
茨城町のメロン栽培は、昭和40年頃から始まり、「アンデスメロン」を昭和55年頃に導入、58年にはJA水戸茨城町メロン部会が発足し、昭和62年には茨城県青果物銘柄産地に指定されています。現在は、部会員五二名、栽培面積40ヘクタールの産地となり、「ひぬまのメロン」として、市場から高い評価を受けています。
こだわりのメロンづくりへ
(写真2:栽培講習会の様子)
部会では、「ひぬまのメロン」に加え、「メロン本来のおいしさ」を追求したメロンを作ろうと、「こだわりメロン研究部」を発足しました。
土づくりに力を入れ、微量要素を考慮した施肥設計を行い、有機質肥料主体の施肥を行っています。また、農薬の使用を慣行栽培の半分以下に減らし、「いばらきエコ農産物」の認証を取得しています。こうした基準を満たしたメロンを「愛ちゃんメロン」ブランドで販売しています。
イバラキングの取り組み
(写真3:愛ちゃんメロンリーフレット(部分))
平成23年から茨城県オリジナル品種である「イバラキング」の本格生産を始め、24年には、「愛ちゃんメロン」に位置づけました。
これには、緑肉メロンの「アンデス1号」、赤肉メロンの「レノン」がありましたが、ここに「イバラキング」が加わり、充実した品種構成となりました。「イバラキング」は「なめらかな肉質、さわやかな甘さ」の食味の良いメロンとして積極的にPRしています。
消費者への働きかけ
(写真4:毎年好評のJA直売所メロン祭り)
部会では、産地の取り組みを伝えるため、メロンの出荷が増加する5月以降、知事表敬訪問や市場での消費宣伝会、ポケットファームどきどきのメロンまつりでの試食・販売等積極的なPRを行っています。また、JA直売所「グリーンハウスひぬま」では、好みの品種を組み合わせたセット販売を行い、消費者から好評を博しています。
平成25年には、関係機関が協力し「愛ちゃんメロン」の紹介パンフレットを作成、また水戸駅のミルクスタンドで部会のメロンを使用したメロンシェイクを販売しています。
水戸普及センター