特別栽培農産物認証で信頼性を高める(2014年8月)

行方市
JAなめがた北浦ベビーサラダ部会

写真:いろいろなベビーリーフ

(写真1:いろいろなベビーリーフ)

ベビーリーフは、彩りや味の異なる数種類の葉菜の幼い葉を摘み取り、ミックスした野菜の総称です。水洗いすれば、そのままサラダに、またさまざまな料理につけ合わせる彩り菜として手軽に利用できます。JAなめがた北浦ベビーサラダ部会では、行方市旧北浦町地区の生産者7名により、ベビーリーフの生産が周年で行われています。

安全・安心なベビーリーフを提供するために

入り口や扉に防虫ネットがついています

(写真2:開口部には防虫ネットを設置)

ベビーリーフは、播種から収穫までの期間が短いため、防除に使用できる農薬が少なく、圃場内に害虫を入れないことが重要となります。
また、連作障害がでないように土づくりを行っています。

特別栽培農産物認証の取得で信頼を

(写真3:栽培中のハウス)

取引先から「特別栽培農産物の認証がついた商品が欲しい」との要望が出ていることをきっかけに、部会員全員が特別栽培農産物の認証取得に取り組むことになりました。その時点では、茨城県の特別栽培農産物の品目には、ベビーリーフの項目がなく、まずは、要件である茨城県における慣行栽培の基準を策定してもらうところからスタートしました。

ベビーリーフは、ルッコラやミズナ、レッドマスタードなど数種類の葉菜をミックスしたものなので、基準を策定するのも品目ごとか、1品目としてか、どのような基準が分かりやすいのか検討を重ねました。

その甲斐もあり、平成25年度の改正で品目にベビーリーフが追加され、11月の申請期間より栽培計画申請ができるようになりました。栽培する作物の栽培計画をあわせて申請するなど、他品目と比べて少し手間はかかりますが、今年1月から、特別栽培農産物の認証を受けたベビーリーフを栽培しています。

現在は、取引先と、パッケージへの掲載方法を検討しているところです。

元々、生食する食材ですので、安全性や衛生面には注意を払っていますが、特別栽培農産物の認証取得は、その取り組みをPRし信頼性を高める良い機会となることが期待されます。

写真:発泡スチロールの箱の前で確認作業をするようす

(写真4:発泡スチロールを用いた出荷の様子)

行方普及センター

2014年07月30日