「ふくまる」で特色ある産地の育成(2018年3月)

つくばみらい市・取手市・守谷市
JA茨城みなみ管内ふくまる生産

赤いのぼりの並ぶふくまる圃場

(写真1:赤いのぼりの並ぶふくまる圃場)

つくばみらい市、取手市、守谷市を管内とするJA茨城みなみは、県内最大の「ふくまる」出荷団体です。平成29年度の管内の「ふくまる」生産者は59名、作付面積は103ヘクタールです。管内から集荷した「ふくまる」は、大手回転寿司チェーンのスシロー向けに全量出荷しています。出荷量の拡大の要望に応じて産地では、面積拡大、収量確保、産地PR、消費拡大等に取り組んでいます。

冷めてもおいしいから寿司にも向く

「ふくまる」は、茨城県で育種されたオリジナル早生品種で、平成24年に品種登録出願され、26年に品種登録されました。早生の品種であることから、コシヒカリと作期分散できるため、作付面積の拡大に有効です。短稈で倒れにくいため、生産者にとって作りやすく多収が見込める品種です。大粒で見た目が良く、さっぱりした味であることから、様々なおかずとの相性も良く、また、冷めてもおいしいことから、寿司に向いています。

大手回転寿司チェーンスシローと出荷契約を結び生産拡大へ

平成23年、県農業研究所では、つくばみらい市で、「ひたち34号」(品種登録前のふくまる)の現地実証試験を行いました。JAでは、試験栽培を行った生産者の評価が高かったこと、また、全農パールライスを通じて、スシローが東日本産の寿司米を探していることを知り、契約栽培を決定しました。

JAでは、生産を本格化するため、関係機関とともに生産者に栽培を呼びかけ、平成25年には、64ヘクタールの栽培面積(生産者50名)を確保し、初めてスシロー向けに出荷しました。実需者から「ふくまる」が好評であったことからさらに出荷量を拡大することとなり、これまで生産者への呼びかけを続け、面積を拡大してきました。

収量確保をめざして

現地検討の様子

(写真2:現地検討の様子)

産地が拡大する中、生産者からは、収量目標10アール当たり600キログラムは確保困難との声が聞かれました。そこで、普及センターでは、「ふくまる」の品質の維持と収量確保を図るため、肥料資材や施肥量、土壌改良資材等について検討する実証圃を設置し、JA、生産者とともに現地検討や実績検討を行い支援してきました。

実証圃では、ふくまる専用肥料の適量施用とケイ酸資材や鶏ふん堆肥の組み合わせにより、品質と収量の確保を実現しており、今後地域全体の収量向上につなげていきたいと考えています。

イベントでもっと身近に

稲刈り体験イベントの様子

(写真3:稲刈り体験イベントの様子)

JAは、JA全農いばらきと連携して平成26年から、「スシローのお米ふくまる」をPRする赤いのぼりを各生産者に配布し、圃場に立てて産地をPRしています。多い所では、「ふくまる」街道のような光景が見られ、地元の名物になっています。

またJAでは、平成27年から、全農パースライス、JA全農いばらき、スシローと連携して、関東地域の消費者を対象に稲刈体験イベントを行っています。「ふくまる」圃場で稲刈り、脱穀から精米までの紹介や「ふくまる」を使った料理の提供等、消費拡大にも力を入れてきました。イベントでは、JA茨城みなみ女性部加工部会が調理し、ふるまった「ふくまる」を使ったおにぎりやカレーは、消費者に大好評でした。

JA茨城みなみ管内で生産された「ふくまる」は、主に関東地域のスシローで使われています。ぜひ、お近くの店舗でご賞味いただければと思います。

つくば普及センター

2018年02月02日