実需者や消費者と連携しておいしさと笑顔を届ける米づくり!(2015年12月)

つくばみらい市JA茨城みなみ伊奈地区普通作部会
取手市JA茨城みなみ六郷稲作経営研究会
守谷市JA茨城みなみ守谷地区稲作研究会,JA茨城みなみ管内ふくまる生産者

写真:消費者とのふくまる稲刈り交流イベントのようす。稲刈り後の田んぼで集合写真をとりました。

(写真1:消費者とのふくまる稲刈り交流イベント)

JA茨城みなみ管内のつくばみらい市・取手市・守谷市は、南には利根川、東西には小貝川と鬼怒川が流れ、水の豊富な稲作に適した水田地帯が広がり、昔から穀倉地帯として歴史のある米どころです。

産地では「コシヒカリ」を中心に、早期米の茨城県育成「ふくまる」、「あきたこまち」などが栽培され、農薬や肥料などの使用資材を統一した「資材統一米」や、農薬・化学肥料の使用回数を制限した「特別栽培米」などの生産に取り組んでいます。

高品質米、環境に優しい農業に向けて

栽培技術講習会の様子の写真

(写真2:栽培技術講習会の様子)

市町村ごとに生産部会、研究会が組織され、普及センターと連携して中干し、幼穂形成期には圃場巡回講習会を行い、水管理、病害虫対策の徹底による高品質米や、特別栽培農産物の生産に取り組んでいます。生産者同士、積極的に情報交換を行い栽培技術向上に努めています。

地元から茨城県内外に消費拡大

TX、アサヒビールなどの地元企業の社員食堂では地元コシヒカリを使用し、地産地消を進めています。

社員食堂で食事をしているようすの写真

(写真3:社員食堂での利用)

また、販売先の茨城コープと連携し、消費者と「田んぼのがっこうあぜ道交流会」を開催しています。田植え、稲刈り、かかしづくり体験、フナ、ドジョウなど水田の生き物観察などを通し、産地のお米づくりの理解促進、食育活動を積極的に行っています。

あぜ道交流会の様子の写真

(写真4:田んぼのがっこう あぜ道交流会の様子)

さらに、産地の魅力をPRするため、都内の「茨城マルシェ」、JA農産物直売所、カスミストア店頭で、地元産「コシヒカリ」を使った「おにぎり大作戦」を行いました。米のおいしさを伝え、消費拡大を進めています。

都内のお店でコシヒカリPRの様子の写真

(写真5:PRの様子)

スシロ―と「ふくまる」

ふくまるの施肥試験展示圃の写真。スシローの旗が立てられています

(写真6:普及センターが設置したふくまるの施肥試験展示圃)

産地では、茨城県育成「ふくまる」の実証試験に取り組んでいます。平成25年からは面積を拡大し、本年度は67ヘクタールとなり、全量を、「スシロー」に出荷しています。ふくまる圃場には赤い旗を立て、スシローの産地視察と連携した収穫体験、消費者交流を行い、「ふくまる」の消費拡大、PRに努めています。

これからも、産地では実需者や消費者と連携し、顔の見える関係を築き、笑顔とおいしさを届ける米づくりを進めていきます!

つくば普及センター

2015年11月25日