新たなウメの産地として(2017年7月)

水戸市
JA水戸梅部会

写真:梅酒祭りでウメ菓子を販売

(写真1:梅酒祭りでウメ菓子を販売)

観ても食べても楽しめるウメの産地を目指して、平成24年にJA水戸ウメ部会が誕生しました。当部会では、全国に先駆けてウメの樹体ジョイント仕立て法を導入し、当初4人で始まったジョイント栽培も、平成29年には17人まで増えました。

水戸市を新たなウメ産地として確立させるべく、市を中心に「水戸の梅産地づくり協議会」が設立され、生産者・民間企業・行政が連携して栽培から販売まで一貫した取り組みを行っています。全国有数のウメの名所「偕楽園」を持つ水戸市の新たな地域資源として、ウメが期待されています。

高品質果実生産にむけて

写真:ジョイント栽培圃場の様子

(写真2:ジョイント栽培圃場の様子)

ジョイント栽培では、専用の棚を用いて主枝を直線状にすることで、側枝を規則的に配置させることができ、作業性が向上します。部会では、ジョイント栽培ならではの技術を学ぶため、この技術を開発した神奈川県の試験場を毎年訪れています。

その他にも、生産性および品質の向上を目指して、各種講習会(病害虫防除やせん定等)や菓子店および酒造メーカーといった実需者も交えた目揃会を開催しています。

ペーストを菓子店で商品化

写真:どら焼きや饅頭、最中などのウメ菓子

(写真3:ウメ菓子)

収穫されたウメ果実は、市内酒造メーカーに出荷されて梅酒の原料となる他、ペーストに一次加工された後、水戸市内の菓子店に販売されています。各菓子店ではこのペーストを独自に加工し、ウメ菓子として商品化しています。これらは各店舗で販売しています。

また、3月に偕楽園で開催される「全国梅酒まつりin水戸」等のイベントでも販売されています。その他にも、梅干しへの加工や青果での販売も進めています。

「ふくゆい」でブランド化

水戸の梅産地づくり協議会では、水戸のウメをブランド化し、他産地と差別化すべく、水戸市産のウメを「ふくゆい」と命名しました。 マスコミを使った産地の紹介や水戸市長を表敬訪問したりと、ふくゆいのPR活動を積極的に行っています。

水戸普及センター

2017年06月28日