収益性のある露地業務用ショウガ産地の育成(2019年9月)

笠間市・城里町
JA水戸北部しょうが部会・JA常陸契約ショウガ生産者

(写真1:11月ごろに収穫をむかえます)

契約ショウガは確実に所得を得られることから、効率的かつ安定的な農業経営を育成するために重要な品目です。そこで、作付面積を拡大させるために、①新規栽培者の確保、育成、②生産者間の技術格差を改善する栽培技術の高位平準化をすすめました。また、安全・安心な取組を行う産地づくりのために、③生産工程管理(GAP)の導入をすすめました。

新規栽培者の確保と育成

(写真2:乾燥を防ぐため、敷きワラをした圃場(左)種ショウガ(右))

生産者、JA、全農中央VFステーション、県域営農支援センター、流通業者等と協力して活動しています。関係機関との情報交換により新規生産者の発掘、確保につながり、一時減少した生産者数と栽培面積が、増加に転じています。
毎年、5名程度栽培をとりやめる方がいるものの、約10名の新規栽培者を確保、育成し、平成26年には、61名だった生産者が、平成30年には73名に増加しました。また生産者の増加により、栽培面積が5.5haから32%増の7.5haに拡大しました。

栽培技術の高位平準化で生産額もアップ

普及センターにおける試験結果を反映させた栽培マニュアルを作成し、地域平均収量を向上させ農業所得を増大させました。具体的には、同じ施肥量で収量を増加させる技術、干ばつ時の収量低下を防ぐ技術等、能率的で環境に配慮した農法の導入を推進し普及を図りました。
全国的に生産者の高齢化による栽培面積の縮小の傾向がみられるなか、生産額が156%増加し、平成26年の1450万円から、平成30年には3720万円の産地に成長することができました。

意識の高い生産者の育成とGAPの設立

(写真3:GAPの講習会(左)GAP内部監査(右))

生産工程管理(GAP)の説明を部会長、JAショウガ担当者、TACに重ね、GAPに取り組める体制を整えました。チェックシートを配付し、環境保全、労働安全、食品安全の確保について意欲向上に結びつけることができました。
GAPを用いて問題点を発掘することにより、安全・安心に興味を持った意識の高い生産者を育成することができ、昨年2月に部会内にGAP部を設立できました。現在は笠間管内初となる団体でのGAP取り組みを、5名で実施しています。

 

茨城県県央農林事務所 笠間地域農業改良普及センター

2019年09月03日