「自然を、おいしく、楽しく。」を支える大産地(2018年5月)

八千代町
JA常総ひかり加工トマト部会

八千代町は鬼怒川の西岸に位置し、平坦で肥沃な土地や温暖な気候、首都近郊という立地条件を活かして、県の青果物銘柄産地に指定されている春ハクサイやナシをはじめ、全国有数の園芸産地を形成しています。
今回は、産地内で特に成長著しいJA常総ひかり加工トマト部会を紹介します。

農閑期にでき資材も再利用できる

JA常総ひかり加工トマト部会は、八千代町の生産者を中心として平成25年に発足し、カゴメ株式会社のジュースの原料となる加工用トマトを契約栽培しています。加工トマト栽培の始まった平成19年当時の八千代町では、春作(メロン等)+秋冬作(ハクサイ等)中心の露地野菜経営から、契約栽培等を取り入れた多品目露地野菜経営への転換が図られていました。
様々な新品目が検討された結果、栽培期間が夏期の農閑期に合致したこと、春レタス等の後作としてトンネルやマルチ等の資材を再利用できることから、加工用トマトの導入が進み、県内有数の産地へと急成長しました。

(写真1:製造工程。1予熱・破砕→2調合→3後殺菌・冷却)

関係機関が一体となって支援

(写真2:関係機関で巡回し生育状況を確認します)

栽培面積の拡大とともに、収量が安定しない生産者も見られるようになりました。生産者間のばらつきをなくし、部会全体としての底上げを図るため、カゴメ、JA、全農いばらき、普及センターが一体となって経営・栽培指導に取り組みました。
まず、栽培・販売データを元に経営指標を作成し、労力に見合った適正規模となるよう経営指導を行いました。
その結果、平成28年産は栽培面積が適正化され、収量性が大きく向上しました。さらに、トマトの重要病害である黄化葉巻病の発生を徹底防止するため、講習会等で防除指導を行うとともに、病気を媒介するタバココナジラミの発生をモニタリングし、SNS等を通じて生産者にお知らせしました。
その結果、適期防除が徹底され、平成29年産は黄化葉巻病の発生を0件に抑えることができました。
産地と関係機関が一体となった取り組みの結果、部会の平均反収は、カゴメの設定基準7tを大きく上回る9.2t(平成29年産)となり、(一社)全国トマト工業会から表彰を受ける優良生産者が多数出ています。

(写真3:生食用トマトに発生した黄化葉巻病と媒介するタバココナジラミ)

(写真4:優良生産者の表彰)

健康な毎日のお供に

近年、健康志向の高まりとともに、トマトジュースの機能性に注目が集まっています。原料となる加工用トマトには、生食用トマトの約3倍のリコピンが含まれる等、栄養成分的に優れています。
健康な食生活を支える大産地の、今後ますますの活躍が期待されます。

結城普及センター

2018年05月07日