「筑波北条米」ブランド力に磨きをかける(2017年4月)

つくば市
JAつくば市最良食味米生産部会

写真:コンバインが稲を収穫しています。

(写真1:収穫の様子)

つくば市北部、紫峰「筑波山」の山麓に広がる水田地帯は良食味米の産地として知られ、そこで生産された米は昭和初期には皇室に献上されるなど、北米(まるきたまい)と呼ばれ、現在で言う「ブランド米」のはしりであったと言われています。

平成10年、JAつくば市は桜川東側、小田、北条、田井、筑波地区で生産されるコシヒカリを「筑波北条米」として商標登録しました。同年、最良食味米生産部会が設立され食味の向上と安全・安心な米づくりに努め、「筑波北条米」のブランド力を高めることを目的に活動しています。

食味にこだわる

写真:筑波北条米と書かれている米袋

(写真2:筑波北条米)

出来秋に全部会員から提出された米は食味値を測定しています。食味値が高いほど加算金が増える設定となっているため、部会員の良食味米生産への意識は高く、現地講習会や良食味産地の事例研修を積極的に実施し、技術向上を図っています。

また、米のブランド競争を勝ち抜くには第三者評価を得ることが重要であるため、平成27年から全国規模のお米コンテストでの上位入賞を目指して活動しています。

安全・安心にこだわる

写真:GAP研修会の様子。物置や倉庫の中を確認しています。

(写真3:GAP研修会の様子)

部会では消費者に安全・安心なお米を届けたいという想いから、平成13年から茨城県特別栽培農産物に取り組み、すべてを特別栽培米(化学肥料使用量:慣行の5割以下、化学農薬使用回数:慣行の5割以下)として販売しています。

部会で統一した資材を使用し、良食味のポイントであるタンパク質含量の低い米が生産できるようにしています。できるだけ環境に影響が少ないように化学肥料も使用回数を最低限にしています。

昨秋にはグローバルギャップ(GGAP)の認証取得を目指し、研修会を開催しました。GGAPの講師を招いて、農薬の使用・保存方法や機械の整備など、作業現場の確認と取り組むべきチェック項目の検討を行いました。今年1月には全部会員の作業場などを確認し、取得に向けた取り組みが進んでいるところです。(写真はGAP研修会の様子)

「筑波北条米」は、JAつくば市直売所筑波農産物直売所やJAつくば市ホームページで購入いただけます。

つくば普及センター

2017年03月29日