水田ネギの産地として規模拡大を目指す(2014年12月)

稲敷市
JA稲敷ねぎ部会JA稲敷西部ねぎ部会

写真:目揃会の様子

(写真1:目揃会の様子)

JA稲敷は、茨城県県南部の稲敷市、河内町、美浦村の3市町村にまたがり、広大な水田地帯が広がる地域にあります。
米価の低迷等を受け水田で栽培できる園芸作物の導入がすすめられ、ブロッコリーやネギなどが栽培されています。

水稲と作業が重ならないネギの導入

写真:圃場の様子

(写真2:圃場の様子)

なかでもネギは、水稲と作業が忙しい時期が重ならないことから、平成20年に導入が始まって以来、栽培人数、面積とも増加傾向にあります。
現在部会組織として、JA稲敷ねぎ部会、JA稲敷西部ねぎ部会の16名が、水田を中心に約3.8ヘクタールで栽培しています。

排水対策で過湿を防ぐ

(写真3:研修の様子)

作型は秋冬ネギで、11月~翌年3月まで出荷されます。水田でネギを栽培するうえで最も気を付けることは排水対策です。過湿を防ぐために明渠・暗渠を作ったり傾斜をつけたりするなど排水対策に取り組んでいます。

また、土壌診断を活用した施肥管理や完熟堆肥の利用により土づくりを行っています。部会員全員がエコファーマーを取得し、環境に配慮したネギ栽培に取り組んでいます。

軟らかさと甘さをPR

部会が設立してまだ4~5年と年数は浅いですが、定期的に部会員の圃場を巡回したり、関係者を交えての目揃会を行うなど高品質なネギ生産に取り組んでいます。品質の良さは市場からも評価されています。

普及センターで行った品質、食味調査の結果、水田で栽培されたネギは軟らかさと甘さに特長があることがわかってきています。この特長を活かした料理のレシピと、軟らかさ・甘さが優れていることを紹介した「いなしきねぎのお手軽レシピ」のPR資料を作成し、知名度向上を図っています。

今後も高品質なネギ生産とPR活動をすすめ、水田ネギ産地の規模拡大を目指していきます。

(写真4:圃場巡回の様子)

稲敷普及センター

2014年11月26日