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更新日:2015年6月1日
ナシ黒星病が県内の広い範囲で発生し,平年より発生量が多くなっています。今後,二次感染により発生が拡大し,減収等の大きな被害が生じる恐れがあります。そこで病害虫防除所では,被害を最小限に抑えるため,早急に対策を講じるよう病害虫発生予察注意報を発表しましたので,お知らせします。
作物名:ナシ
病害虫名:黒星病
発生量:多い
発生地域:県下全域
「病害虫発生予察注意報」は,植物防疫法に基づき,病害虫の多発生により
農作物に大きな被害の発生が予想され,かつ早急に防除対策を講じる必要が
ある場合に発表します。
ナシ黒星病(以下,黒星病)は,主にナシの葉や果実に発病する病気で,ナシ栽
培において最も重要な病害の1つです。発病部位には黒いすす状のカビが発生し
ます(病斑:写真1,2,3)。葉に発病すると早期に落葉し,果実に発病すると
裂果や黒い病斑が残るなど,品質の低下や大幅な減収を招く恐れがあります。
5月下旬現在,鹿行地域を除く県内19か所のナシ園の調査において,黒星
病の果実での発生が多くなっています。全調査ほ場の平均発病果率は,0.63%
と平年の0.25%の2倍以上であり,過去10年と比べて最も高い値となってい
ます。さらに,発病した果実が確認されているナシ園の割合は,58%と平年
25%と比べて大変高くなっています。
発病した果実や葉は二次伝染源となるため,防除対策を徹底し,発生拡大
を防ぐ必要があります。防除は発病した果実及び葉を取り除くことが最も重
要です。これを行わずに薬剤防除を行っても,十分な効果を期待できません。
薬剤による防除は,平成27年版赤ナシ無袋栽培病害虫参考防除例(※)を参
考に,散布間隔が10日以上空かないように防除を実施することが重要です。
※参考防除例は県監修のもと県植物防疫協会で作成しており,主要な病害虫の発生生
態や例年の発生状況などを考慮して,効果的な防除時期と薬剤を記載した防除の暦。
生産者はJA等から入手済みです。
平成27年の病害虫発生予察注意報(第1号)の発表について(PDF:469KB)
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