ホーム > 茨城で暮らす > 原子力・放射線の基礎知識 > 3-1 放射線ってなに?
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放射線は放射性物質から放出される,光とよく似た性質と高いエネルギーを持った粒子の流れをいいます。これは目には見えませんし,体に当たっても痛くもかゆくも熱くもありません。しかし,物質を通り抜けたり,体内でDNA(遺伝子)を傷つける性質を持っています。
主な種類 | 本質 | 透過力 |
アルファ線(α線) | 陽子2個,中性子2個からなる粒子(ヘリウムの原子核) | 極めて小さい。紙1枚で止まる。皮ふの角質層で止まる。 空気中では,放出されてから4センチメートル程度の距離で止まる。 |
ベータ線(β線) | 電子 | 小さい。厚さ数ミリメートルのアルミニウムやプラスチックで止まる。空気中では,放出されてから5m程度の距離で止まる。 |
ガンマ線(γ線) エックス線(X線) |
電磁波(光子) | 大きい。鉛や鉄など密度の大きな物質で止まる。 |
中性子線(n線) | 中性子 | 鉄や鉛などを突き抜けるほど大きい。厚いコンクリートや水などの水素の多い物質で止まる。 |
より知りたい方は,茨城県原子力安全対策課が発行している2016年度版原子力ハンドブックP08,原子力とエネルギーブック高校生版P21,中学生版P16,小学生版P21を読んでみてください。(なお,これらの冊子は,原子力に関する基礎的な情報を解説したものです。過去の冊子については国立国会図書館,茨城県立図書館などに所蔵されています。)
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