ホーム > 茨城で暮らす > 原子力・放射線の基礎知識 > 3-5 放射線を見たり,測ることはできるの?
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放射線は自然のままでは見ることや,量を認識することはできませんが,特殊な装置を使うことで,目で見たり,どれぐらい放射線量を高いかを測ることができます。
飛行機雲を思い浮かべてみましょう。
飛行機雲は,1空気が冷えていて,2水蒸気がいっぱいあるときに,3飛行機が飛んでいると発生します。
霧箱はこのうち2をエタノールの蒸気,3を放射線に変えて箱の中で再現することで,直接見ることができるようになります。この霧箱は身近な素材でも簡単に作ることができます。
この霧箱の発明は画期的だったことから,考案したウィルソンという人は,その功績をたたえられて昭和2年(1927年)にノーベル物理学賞を受賞しています。
東海村にある原子力科学館(外部サイトへリンク)には,世界最大級の霧箱が設置されていますので,興味のある方は実際に見てみましょう。
放射線の量を知るためには,放射線測定器という装置を使います。
この装置を用いることで,どれぐらいの放射線があるかを確認することが出来ます。
しかし,1つの放射線測定器でどんな放射線も確認できるわけではありません。アルファ線に対応した測定器,ガンマ線に対応した測定器などがあります。
放射線測定器は精密機器であることから,年月が経つと劣化や不具合が発生するため,定期的に点検し,精度を維持する必要があります。
この放射線測定器については公益財団法人放射線計測協会のホームページ(外部サイトへリンク)などに詳しく解説されています。
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