ホーム > 茨城で暮らす > 原子力・放射線の基礎知識 > 3-7 どのくらい被ばくすると体に影響が出るの?
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放射線がカラダに与える影響は,被ばく者本人に影響がある「身体的影響」と被ばく者の子孫に影響の出る「遺伝的影響」の2種類がありますが,人体に対する遺伝的影響と放射線の因果関係については,(研究が進んでいるものの)具体的な事例が見つかっていません。身体的影響は,被ばく後数日から症状が現れる「急性障害」と数年~数十年後に発症する「晩発障害」があります。
急性障害は被ばくから数日から数ヶ月以内に症状が現れ,1,000ミリシーベルト以上になると,一時的な脱毛や皮膚の障害となります。そして,全身に約4,000ミリシーベルトを受け,何も医療行為をしなかった場合,浴びた人のうち半数の人が数ヶ月以内に死亡すると言われています。
晩発障害は被ばくから数年~数十年後に症状が現れ,100ミリシーベルト以上の被ばく線量では,がん死亡のリスクが線量とともに徐々に増えることが明らかになっています。しかし,低い被ばく線量を長期間被ばくする場合は,同じ総線量を短時間に被ばくする場合よりも影響が少なくなることがわかっています。
放射線被ばくの影響については,放射線医学総合研究所のホームページ(外部サイトへリンク)で詳しく解説されています。
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