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4 原子力の安全と防災

4-1 原子力の新しい規制基準をカンタンに教えて

東京電力福島第一原子力発電所の事故の反省や,国内外からの指摘を踏まえて,国の原子力規制委員会は新しい規制基準をつくり,電力会社の原子炉等が新しい基準に適合するかどうか審査を進めています。

原子力規制委員会が決めた新規制基準は,これまでと比べてシビアアクシデント(過酷事故※1)防止の規制が強化されると同時に,万一シビアアクシデントやテロが発生した場合に対処するための基準(※2)が新設されています。

主な新設・強化点は次の通りです。 

 

【設計基準の強化】

  • 大規模な自然災害(地震・津波・火山・竜巻・森林火災)への対応強化
  • 火災・内部溢水・停電などの耐久力向上  
  • 活断層の真上への原子炉建屋などの設置禁止

【過酷事故対策】

  • 炉心損傷の防止,格納容器の閉じ込め機能の維持,放射性物質の拡散抑制
  • 免震機能等を持つ緊急時対策所の設置
  • 事故時に原子炉を冷却する電源車・移動式大容量ポンプ車等の配備
  • 意図的な航空機衝突などテロへの対策

原子力規制委員会 新規性基準

 

※1 原子力施設が設計時に想定している安全基準を大幅に超える事象の発生により,炉心が重大な損傷を受けるような事象をいいます。
※2   原子力規制委員会は,使用済み核燃料の再処理工場や中間貯蔵施設,大学や研究機関の研究用原子炉など247の核関連施設の新規制基準も決定。2013年12月から施行された新基準は,水素爆発や火災など過酷事故への新たな対策を要求しています。

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