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更新日:2016年3月23日

LPガス全につかう・トラブルを防ぐ

1どんな事故が起こっている?


茨城県でも、残念ながら毎年事故が発生しています。
現象として最も多いのは、ガス漏れ・爆発(火災)です。
全国では、毎年200件程度の事故が発生しており、茨城県の傾向と同じく、ガス漏れ・爆発(火災)の割合が高くなっています。
また、一酸化炭素中毒が増加傾向にあります。

◆LPガス事故統計
LPガスによる事故発生状況(外部サイトへリンク)(経済産業省ホームページ)

 

2全のための注意点は?

(1)ガス漏れ・爆発(火災)

ガス漏れを防ぐには

  • 火が着いたかどうか、使用後火が消えたかどうかを目で確認しましょう。
  • よく動かす部分のつなぎ目は、使う前に点検しましょう。
  • 長期使用されたガス器具は、製造事業者等による点検を受けるようにしてください。腐食などによる
    部品の経年劣化、機器内部へのホコリの付着により機器本来の安全性を維持できなくなって事故
    発生につながる場合があります。

ガスのニオイに気づいたら

  • 使用中の火気は全部消してください。
  • ガス栓を閉めましょう。
  • タバコは吸わないでください。
  • 火花が出る可能性がありますので、換気扇や電気のスイッチに絶対に触らないでください。
  • 窓や戸を大きく開けましょう。
  • 液化石油ガス販売事業者へ連絡してください。

 

(2)一酸化炭素中毒(CO中毒)

一酸化炭素の危険性

  • わずかでも吸い込むと中毒を起こしてしまい、死につながります。
  • 色もニオイもありませんので、出ているかいないかわかりません。

一酸化炭素中毒を防ぐには

  • ガスの炎が赤っぽいときは、不完全燃焼をおこしています。火は必ず目で確認しましょう。
  • 燃焼器を使用する際は、必ず換気扇及びその他の換気装置を使用してください。LPガスが燃える
    には、新鮮な空気(酸素)が必要です。空気が不足すると不完全燃焼をおこし、一酸化炭素が発生
    します。また、排気が十分に行われていないと、排気ガスが室内にあふれ、一酸化炭素中毒をおこ
    すことがあります。
  • ガス機器や給排気設備は日頃から点検・お手入れをしましょう。ガス機器の給排気口やダクト等が
    ホコリや油汚れで目詰まりすると不完全燃焼を引き起こし、一酸化炭素中毒の原因となります。
  • 不完全燃焼防止装置の付いているガス器具をおすすめします。不完全燃焼をおこすと、自動的にガ
    スが止まります。
  • CO警報器(一酸化炭素警報器)の設置をおすすめします。不完全燃焼などで発生した一酸化炭素
    (CO)を感知して、警報ブザーや音声でお知らせします。
  • 気密性の高いマンションやアパートでは、大型の湯沸かし器や風呂釜を使っているときに換気扇を
    回していると、部屋から空気が吸い出され、風呂釜の煙突から排気ガスが部屋に逆に流れ込むこ
    とがありますのでご注意ください。

 

3LPガスの保安点検は?

(1)日常点検

メーター出口から下流側のガス設備(配管、ガス栓、ホースやガス器具など)を安全に保つ責任
は、消費者にあります。こまめにチェックしましょう。

  • ガス器具がガス臭くないか。炎の色がおかしくないか。
  • 湯沸かし器の空気取り入れ口が目詰まりしていないか。
  • ガス栓とガス器具をつなぐホースはひび割れしていないか。
  • チューブやパイプにひび割れやサビはないか。
  • 配管はサビていないか。
  • ガス風呂釜の煙突は外れていないか。中が詰まっていないか。
  • 風呂場の空気取り入れ口は物でふさいでいないか。
  • ガス漏れ警報器は電源につないであるか。

 

(2)認定保安機関による保安点検

LPガス保安機関として認定を受けたLPガス販売事業者、または販売事業者の委託を受けた
認定保安機関が、法に基づき次のような業務を行います。
保安機関等が自宅を訪問した際には、ご協力をお願いします。

  • LPガスの供給を始める時にガス設備が安全かどうか調べます。
  • ガスメーターより上流にあるガス設備の外観点検を行います。
    回数は、LPガスボンベの交換時または月1回です。
  • ガスメーターより上流にあるガス設備のガス漏れ試験などを行います。
    回数は、原則として4年に1回以上です。
  • ガスメーター下流のガス設備、ガス器具や煙突などの調査やガス漏れ試験などを行います。
    回数は、原則として4年に1回以上です。
  • LPガスの使用上の注意などを記載したパンフレットを配って安全な使用方法について説明をします。
    回数は、原則として2年に1回以上です。
  • 緊急時、お宅に迅速に出動して適切な措置を行います。
  • 緊急時、適切な助言を行います。

4契約での注意点は?

(1)大事なのは契約内容の納得・信頼できる相手


契約する前に、わからない点、なんだろうと思った点は必ず確かめましょう。
契約書は小さい字で書いてあることまでじっくり読みましょう。特に、次に事項を確かめてください。
なお、LPガスは「特定商取引に関する法律」によるクーリング・オフ制度(一定期間であれば契約
解除ができる制度)の対象です。

  • ガスを納める会社はどこなのか。
  • 料金はこれでいいのか。
  • 料金の値上げはしてもいいのか。値上げは困るのか。
  • 料金の決め方はこれでいいか。
  • 安全を保つための点検などのサービスの中身はこれでいいか。
  • 工事費用は誰が払うのか。工事をしたガス設備の所有権は誰のものになるのか。
  • 契約をやめるときは、違約金はいくらになるのか。高すぎないか。
  • 相手(販売事業者)のものであるガス設備を使うのをやめるときは、誰の責任で設備を撤去する
    のか。
  • 契約をやめるときに、相手(販売事業者)のものであるガス設備を買い取るときは、いくらになる
    のか。
  • 契約をやめるときは、ガス代金の支払いはいくらになるのか。
  • その他、契約の中身は損になるところはないか。
    LPガス料金は、販売事業者それぞれが事由に設定した料金による販売が行われています。
    なお、料金の平均値等は、一般財団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センターのホーム
    ページで見ることができます。
    ※相談:茨城県LPガスお客様相談所電話0120-47-2680

(2)LPガス設備と代金のトラブル


お宅のガス設備がLPガス販売事業者の所有になっているときは、この事業者との契約をやめる
ときに、その所有権をもらい受け、ガス設備についての代金を支払わなければならないことがあり
ます。
この金額をどう計算するのかについては、解約の時になってもめてしまうことがよく起こりがち
です。
前もってはっきりさせておいたほうがよいでしょう。
特に、住宅を購入するときは、注意が必要です。お宅で支払った工事代金の中にガス設備の分
が含まれないときは、LPガス設備を誰が所有するのかを明確にしておきましょう。
なお、LPガスの契約のときに渡される書面には、どの設備を誰が所有するかや精算金を計算す
る方法が必ず出ています。

5ニセ調査員にご注意ください


保安機関の調査員を装った人物による詐欺事件

  • 「点検料金」や「ガス使用料金」であるからと嘘を言って、高い金額をだまし取る。
  • 「保安協会から来た」と嘘を言って消火器やガス漏れ警報器を売りつける。

保安機関の調査員について

 

  • 保安機関は、LPガスの安全を保つための点検などのサービスを行っています。
  • 安全を保つため設備を点検・調査するための費用は、通常は、LPガスの基本料金に含まれて
    おり、販売事業者から保安機関に対して支払われます。
  • 設備を調べることについての手数料などを、調査員に直接に支払うように言ってくることはあり
    得ませんので、ご注意願います。
  • 販売店から仕事をまかされている認定保安機関の調査員かどうかがよくわからないときは、資
    格証と所属名を尋ね、販売店に確認しましょう。

6身事故続発!基本的な注意を忘れずに

業務用蒸し器の誤操作による漏えい・火災事故

  • 業務用蒸し器の操作方法の認識不足により、使用者が火傷を負う事故がありました。
  • 推定原因:種火が着いてからメインバーナーを開くべきところ、誤ってメインバーナーを先に開けてから点火スイッチを入れたために、器具内に漏れたガスに引火したようです。

のことに特にご注意を

  • ガス器具を使うときは液化石油ガス販売事業者から取扱説明を十分に受け、それに従って使用しましょう。
  • 不特定多数の使用者がいる場合には、操作方法の説明会を開いたり、共通操作マニュアルを作成する等、社員教育を徹底しましょう。

ホースの接続不良による漏えい・火災事故

  • LPガスの使用者が、全身の70パーセントの火傷を負う事故がありました。
  • LPガスボンベ(10キログラム)に直接ホースとトーチバーナーをつなぎ、強い火災を利用して庭木の剪定で出たゴミを燃やしていました。
  • 推定原因:ボンベとホースのつなぎ目がゆるんでいることに気づかずに使ったため、ガスが漏れて引火したようです。

のことに特にご注意を

  • 屋外でガス器具を使うときは、あまりに狭いところでは使わないようにしましょう。
  • 特に、屋外であちこち移動でいるタイプのガス器具を使うときは、使う前に、様々なつなぎ目が緩んだり壊れたりしていないか十分に確かめましょう。

換気不良による一酸化炭素中毒事故

  • 掃除をしている4名の方が、一酸化炭素中毒で頭痛、手のしびれ、悪心、嘔吐などの症状に見舞われました。
  • LPガスを燃料にしてエンジンを回し、床を磨く機械で、スーパーマーケットの床を磨いていました。
  • LPガスを燃やすのに使う酸素の不足により、有害な一酸化炭素が発生したものと思われます。

次のことに特にご注意を

  • LPガスは便利で環境にやさしいガスですので、これまでのお料理や湯沸かしといった使い方だけではない、新しい使い方が出てきています。こういった場合、LPガスが使われていることをうっかり忘れてしまうこともあり、LPガスの使い方を間違えると危険であることを見落としがちです。
  • LPガスを屋外で使うときには、くれぐれも換気を忘れずに。「窓が開いているか」や「換気扇のスイッチを入れたか」への目配りを忘れないようにしましょう。

 

リンク集

LPガスに関する啓発パンフレットや取引に関する情報が掲載されています。

 

 

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このページに関するお問い合わせ

防災・危機管理部消防安全課産業保安室

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-3594

FAX番号:029-301-2887

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