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更新日:2020年3月13日
消防団は、一般の市民で構成されている、消防機関です。
消防機関は、国民の生命、身体及び財産を火災から守るとともに、水火災や地震等の災害を防除し、これらの災害による被害を軽減することが任務です。
市町村は、消防事務を処理するため、実情にあわせ次の機関を設けていますが、特に消防団は、地域に根ざした大変重要な役割を担っています。
消防団の歴史は古く、江戸時代に八代将軍徳川吉宗が、江戸南町奉行の大岡越前守に命じ、町火消し「いろは四八組」を設置させたことが始まりといわれており、「消防組」、「警防団」を経て、昭和23年の消防組織法制定により消防団となりました。
地域での災害発生時に消防活動、救助活動などを行います。
消防団は、地域で発生した火災の鎮圧や、地震・風水害などの各種災害発生の際の救助活動や住民の避難誘導、危険箇所の警戒などの活動を消防本部と連携して行います。また、平常時には様々な訓練や防火診断、予防広報活動のほか社会奉仕活動など幅広い業務を行っており、地域防災の中心的な役割を担っています。
阪神淡路大震災や新潟中越地震、東日本大震災における消防団の活躍はめざましく、消防団の重要性が改めて認識されるとともに、住民からの信頼も強くなっています。
消防士(消防吏員)とは異なり、身分は非常勤の地方公務員です。
消防団員の身分は、非常勤(特別職)の地方公務員です。専門的に消防活動等に従事する消防士(消防吏員)とは身分が異なります。消防団員は、普段はそれぞれ自分の職業を持っている地域住民の方々が、「自分たちの地域は自分たちで守る」という精神に基づき、消防団に入団しています。
市町村では、条例に基づき、消防団員に対してその労苦に報いるため、報酬及び出動した場合の出動手当を支給しています(市町村によって異なります。)。また、消防団員が公務上の災害によって被った損害を補償するための公務災害補償や一定年数以上勤続した団員に対する退職報償金等の制度が設けられています。
県内では約23,000人の方々が活躍されています。
茨城県内の消防団員数は、昭和33年には82,166人でしたが、年々減少し、平成31年4月1日現在では22,511人となっています。一方、女性団員は、平成4年、藤代町(現取手市)に県内初の女性消防団が誕生して以来年々増加し、現在では543人となりました。
年 |
消防団員数 |
うち |
うち |
||
人数 |
割合(%) |
人数 |
割合(%) |
||
昭和23年 |
102,289 |
- |
- |
- |
- |
33年 |
82,166 |
- |
- |
- |
- |
43年 |
41,544 |
- |
- |
- |
- |
53年 |
31,706 |
- |
- |
- |
- |
平成元年 |
28,091 |
- |
- |
- |
- |
22年 |
24,542 |
460 |
1.87 |
16,966 |
69.1 |
23年 |
24,281 |
471 |
1.94 |
17,169 |
70.7 |
24年 |
24,112 |
482 |
2.00 |
17,135 |
71.1 |
25年 |
23,955 |
507 |
2.12 |
17,097 |
71.4 |
26年 |
23,830 |
508 |
2.13 |
17,036 |
71.5 |
27年 |
23,632 |
505 |
2.14 |
17,079 |
72.3 |
28年 |
23,441 |
543 |
2.30 |
16,968 |
72.4 |
29年 |
23,286 |
572 |
2.46 |
17,016 |
73.1 |
30年 |
22,967 |
572 |
2.49 |
16,856 |
73.4 |
31年 |
22,511 |
543 |
2.41 |
16,586 |
73.7 |
※それぞれ4月1日現在。
あらゆる災害に対応する「基本団員」のほか,活動を限定して行う「機能別団員」や大規模災害時に限定して活動する「大規模災害団員」があります。
活動可能です。
上記表にもあるように、女性の方も「女性消防団員」として活躍されています。身分は、男性団員と同様、非常勤(特別職)の地方公務員です。
活動内容は地域によって異なりますが、独居老人宅の防火診断や住民への防火広報活動、各種大会への活動などが中心となっています。また、女性の視点で活動できる女性消防団に期待が集まってきています。
なお、茨城県内では、女性消防団を組織していない市町村がまだ多くありますので、入団を希望される場合には各市町村または消防本部にご確認ください。
結成時期 | 市町村名 |
平成4年 | 取手市(旧藤代町) |
平成8年 | 河内町 |
平成13年 | 茨城町 |
平成14年 | 大子町 |
平成15年 | 五霞町、牛久市 |
平成16年 | かすみがうら市、阿見町、利根町 |
平成17年 | ひたちなか市 |
平成18年 | 常陸太田市、鉾田市 |
平成19年 | 常陸大宮市 |
平成20年 | 那珂市、筑西市、北茨城市、笠間市 |
平成21年 | 坂東市、守谷市、土浦市、神栖市、結城市、桜川市、つくば市 |
平成22年 | 境町、八千代町、石岡市、高萩市、常総市、美浦村、稲敷市、古河市 |
平成23年 | 行方市、つくばみらい市 |
平成24年 | 下妻市、竜ケ崎市 |
平成25年 | 水戸市 |
平成26年 | 城里町 |
平成28年 | 日立市,潮来市,小美玉市 |
平成29年 | 鹿嶋市,東海村 |
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