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更新日:2021年8月27日
今月31日までに設定しておりました県の非常事態宣言という形での要請ですが、現下の状況を鑑みて、12日間延長して、緊急事態宣言と合わせて9月12日までとさせていただきたいと思います。
病床等の確保に、今、全力を挙げております。命を救うため、県民が一丸となって行動抑制にご協力いただくということが、今、最大の感染拡大防止策というふうに考えております。
非常事態宣言の中身ですが、外食は控えて、テイクアウトにしていただくこと、買い物も最少人数で行っていただくこと、混雑時は入店しないこと、それから、40~50代の方、ワクチン接種が済んでいない場合には、なるべく出勤・外出を極力自粛していただきたいということでございます。
商業施設の入場制限をお願いするとともに、県有施設の休館など、公共施設の休館を行っております。
また、授業はリモート対応ということで、部活動は全面禁止、学校行事は延期または中止ということでお願いをしています。
学校対応でございますが、9月1日を中心に新学期が始まる時期でございますが、この感染状況を踏まえて、学校内でのクラスターの発生も十分考えられることから、リモートでの対応を各市町村に16日時点でお願いをしておりまして、準備を行っていただいております。もう既に各市町村で保護者の皆様などには通知などが行われている状況でございます。
就職指導や進学指導、1人で在宅が困難な場合には、学校が個別に対応するということでございます。
部活動も全面禁止を続けていただいて、県内大会においては、主要主催団体に延期または中止をお願いしているところでございます。
体育祭、修学旅行についても延期または中止ということで、市町村立学校や私立学校、大学にも同様のお願いをさせていただいております。
この背景でございますが、こちらが新規陽性者の伸び率の推移です。伸び率が若干鈍化しておりまして、人口当たりの新規感染者数、同じ北関東の栃木とか群馬に比べても少ない状況にはなっておりますが、増加傾向は継続しております。しっかりここで対策を9月12日まで継続するということが大変重要だと考えております。
未成年者が、今回のデルタ株においては、従来株と異なり、感染がかなり広がっているということでございます。現在、学校関係を含めて、10代の感染が13%という数字でございますが、知人、家庭内が中心で、今、78%の感染ということでございますので、これがまた学校が再開して、登校が再開すると、学校関係でさらに感染の広がりが10代で予想されるということで、そういう状況を踏まえて、リモートでの授業ということで新学期は始めていただくということでございます。
陽性者数の年齢構成ですが、20代以下の割合が第3波に比べて1.3倍になっているということでございますし、入院者の年齢構成比も40~50代で半数を占めているということでございます。従来の中心が60~70代以上だったということを考えると、大きな変化であると考えております。
ワクチン接種歴と陽性者数の関係でございますが、64歳以下の各区分で陽性者数は第4波の3~6倍に増加している一方で、接種が進んでいる年齢層では陽性者数が減少しているということでございます。
新規陽性者のワクチン接種率との関係でございますが、7月以降の新規陽性者8,869名のうち、ワクチンの効果が期待できる2回目の接種後14日以降に発症したのは2.2%ということでございます。
さらに、その中で重症者数は71名だったのですが、2回目接種後14日以降の方というのは、そのうち1.4%、1名ということでございますので、明らかにワクチン接種が、感染、あるいは重症化を防ぐという意味で効果を発揮しているということがこの数値からもご理解いただけると思います。
国の緊急事態宣言は9月12日まで継続しておりますので、こちらについては、引き続き、要請中ということでございます。中身は割愛させていただきます。
緊急的な病床確保対策が、今、求められております。新聞、あるいはテレビなどの報道でも野戦病院なんていう話が出てきておりますが、現在、450床近くの入院病床が使用されている状況でございます。8月25日時点で698床でございますが、段階的に増やしていって、9月1日には791床まで増やせる見込みが出てまいりました。最終的に9月の中旬までには814床までの増床を確保している状況でございます。
ということで、当面、病床が足りなくなって自宅でというような医療崩壊を回避できる体制にはなってきていると考えております。
療養施設の方も、本日付けで450床から380床増やして、830人分まで増えておりますので、現在使われているのが250ということを考えると、療養施設についても、十分、今後の感染拡大の状況をある程度加味しても、対応できる体制になってきているかと言えるかと思います。
医療提供体制の強化の次が、抗体カクテル療法の積極的活用というのを始めておりますので、ご報告いたします。臨時の医療施設を開設いたしました。宿泊療養施設などでも、まず抗体カクテル療法の投薬を8月21日時点で開始しております。休床病床を使った臨時の医療施設も抗体カクテル療法の投薬を中心に使っており、8月25日からこれを開始しております。
23のコロナ入院受入機関においても抗体カクテル療法を実施しております。1泊2日などの短期間で退院できるというような軽症者の方などについては対応ができるので、病床をセーブするという病床の確保という観点からも非常に有効な対応なので、積極的に活用していきたいと思います。
また、柏市で起きた大変悲しい事件でございますが、茨城県では、既に新型コロナに感染した妊産婦の入院受入を、9医療機関を特定して指定しておりまして、それについても医療機関に共有済みでございます。周産期の入院調整コーディネート支援員というのも特別に配置しておりますので、オンコールで24時間365日の相談受付ということで、いざという時に入院できないということがない体制になっておりますので、その点は、茨城県の場合、しっかり対応ができているものと認識しております。
現在のステージ、引き続きStage4ということでございます。
ということで、感染拡大を防いで、収束させ、しっかりとワクチン接種を進めるということがお互いに時間の競争になってきていますので、全力を挙げていきたいと考えております。
私の方からは、以上です。
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