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更新日:2023年2月2日
市民に愛されるローカル線の風景を1ページに
ひたちなか市 企画部市長公室 広報広聴課 主事 長﨑麗子
今回のテーマは、市のシンボル「ひたちなか海浜鉄道湊線」(以下:湊線)。廃線の危機に立ち上がった市民団体「おらが湊鐵(みなとてつ)道(どう)応援団」の活動を中心に、多くの人に支えられ、今では延伸も計画されているローカル線です。
3年ぶりの開催となった「ひたちなか海浜鉄道開業記念祭」(2022年6月12日開催)を取材し、思い思いに鉄道旅を楽しむ人の姿を伝えようと企画しました。この催しは、湊線沿線を会場としているため、どの場所でどのようなシーンを撮影するか綿密に計画を立て、当日は5人体制で取材を行いました。内部の話で恐縮なのですが、入所以来12年間ひたちなか市の広報担当を務め、広報コンクールでも数々の賞を受賞してきた“レジェンド職員K”は今回の撮影部隊に入っておらず、事前の計画と紙面の編集に専念しました。課内トップの写真力を欠いて、しかもイベント当日は雨模様の曇天、イメージしているような写真が撮れるだろうかと不安でいっぱいでした。しかし、レジェンド職員Kによって振り分けられた分担場所で「とにかく撮るしかない」とシャッターを切りまくる私たち。鉄道を愛してやまないファンの皆さまや、子どもたちのきらきらした笑顔に大いに助けられ、組み写真を仕上げることができました。
この3月にめでたく定年退職を迎える課長を含む、広報広聴課の総力で挑んだ作品が「特選」に輝くことができ、喜びでいっぱいです。湊線関係者の方々をはじめ、最高の表情でお力添えいただいた「おらが湊鐵道応援団」、撮影にご協力いただいたすべての方に感謝申し上げます。
市報ひたちなかでは、「市民が主役の広報紙」を編集方針に掲げています。これからも多くの市民にご登場いただきながら、まちをつくる人たちを応援し、読んだ人が笑顔に・元気になれるような広報紙を届けていきます。
【特選】市報ひたちなか6月25日 6・7ページ(ひたちなか市) |
【準特選】 広報古河5月号 4・5ページ(古河市) |
【入選】広報結城6月号 表紙(結城市) |
【入選】広報龍ケ崎りゅうほー8月後半号 2・3ページ(龍ケ崎市) |
【入選】広報かしま10月1日号 6・7ページ(笠間市) |
【入選】広報さくらがわ9月1日号 2・3ページ(市) |
組み写真では祭りのような恒例行事を取り上げることが多々あります。伝統という変わらない部分に価値があるとも言えますが、記事の構成も毎年同じで良いのかというと判断が難しいところです。同じような記事を毎年見ていれば読者の関心は薄れます。恒例行事の中にも今年の話題を探したり、取り上げ方を多少変えたりといった工夫が必要かと思います。
●市報ひたちなか6月25日号 6・7ページ
ひたちなか海浜鉄道の開業記念祭の様子を市民や鉄道ファンのたくさんの笑顔とともに紹介しています。タブロイド判の見開きという広いスペースを活用し、多くの写真を見やすく配置しています。
●広報古河5月号 4・5ページ
200号記念の企画として、過去の広報古河から印象的な写真を選んで構成しています。傑作集ですから素晴らしい写真ばかり。改めて市民に身近な存在として広報誌が認知されたことでしょう。
●広報結城6月号 表紙
地域の文化を絶やすまいと開催された音楽イベント。A4の限られたスペースに印象の異なる写真を上手に配置してイベント全体の雰囲気を伝えています。
●りゅうほー8月後半号 2・3ページ
3年ぶりの開催となった伝統行事「撞舞」の記録。高い柱の上での演技は同じようなアングルになりがちですが、努めて変化を付け祭りの全体像を伝えています。
●広報かしま10月1日号 6・7ページ
特産のしらすの魅力を漁船に同乗して撮影した写真や、おいしそうにほおばる子供たちの写真などで紹介しています。細かい絵柄の写真に本文の文字を重ねている点は読みやすさの面でマイナスではないかと思います。
●広報さくらがわ9月1日号 2・3ページ
真壁祇園祭を楽しむ人々の熱気を伝えています。3年ぶりで開催自体がニュースということもあり、祭りの全体像を伝えている印象です。毎年開催できる状況に戻れば、どこかに力点を置いてダイナミックに構成しても良いのかもしれません。
組み写真部門特選の「市報ひたちなか」6/25号のひたちなか海浜鉄道開業記念祭のページは3年ぶりの開催で人々の喜びが溢れでていました。田園風景をゆったり走る湊線が目を引きます。さらに応援団の笑顔で地元愛が伝わります。写真にメリハリを付けることで楽しい雰囲気が伝わるページになりました。
組み写真部門準特選「広報古河」5月号は200号記念特集です。市民と共作の心がけが伝わる笑顔のページです。市民目線で今を伝える役割と気持ちを届ける心がけ、そのきっかけにより地元に愛着もわくと思います。これからも同じ姿勢でぜひ取材撮影を続けて行ってください。
組み写真部門入選は久々開催のイベント、祭りを中心に誌面作りが行われ日常が戻りつつあるのを伝えています。撮っている方にも力が入り、見ているこちらも引き込まれる臨場感、ライブ感のある素晴らしい写真が多かったと思います。
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