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更新日:2020年10月6日
令和2年度の県北芸術村推進事業交流型アートプロジェクトでは,「たよりをつむぐ」というテーマのもと,茨城県北地域を舞台に3 組の現代アーティストが地元地域に根ざしたアート表現を制作・発表します。
今回参加するのは進藤冬華,青木真莉子,オル太の三組。各アーティストは県北の各地域にそれぞれ1 ヶ月間滞在し,地元住民たちと手紙,掲示板,回覧板等の間接的なコミュニケーションを重ねながら,相互の交流を深め,強い繋がりとともに「たよりを通してしか作り上げることのできない形」を紡ぎ出していきます。
本プロジェクトは,新型コロナウイルスが世界中を覆い尽くす中,「これから」の「交流型アート」を模索する試みでもあります。オンラインという即時のコミュニケーションをあえて使うことなく,手紙や掲示板,回覧板等の時間と距離をともなう手段だからこそ導き出せる” 古くて新しい”表現をアーティストは地域の人々と共に考え作り上げていきます。「たよりをつむぐ」とは,手紙等の間接的コミュニケーション手段を介したアート表現であると同時に「信頼関係」=「たより」を紡ぐプロジェクトでもあります。
▼「たよりをつむぐ」公式サイト
https://kenpoku.info/
進藤冬華 常陸太田市滞在(10月15日~11月15日)
■プロフィール
札幌生まれ。現在の制作は滞在している場所の背景から自分に何ができるのかを考えている。
これまでの作品は拠点である北海道の郷土史や文化に関わることが多く、背景を調べ、そして作品にしてきた。近年の展覧会に2019 年「進藤冬華 移住の子」(モエレ沼公園/ 札幌)、「沈黙の音: 日本人アーティストの現在」(Golden Thread Gallery/ 北アイルランド) 他。
■制作プラン
常陸太田市の鯨ヶ丘に滞在する進藤冬華は、滞在期間中、自作の様々なコスチュームに身を包み、鯨ヶ丘の街を徘徊する。その過程で、日々、街や人々を観察し、そこで目撃したことをまとめた「おたより」を移動式の掲示板や街中に設置された既存の掲示板等にて発表。「よそ者」として街に入り込んだアーティストの存在が、地域に暮らす人々にどのような変化を及ぼすのか。「異物」とその「許容」について考察する。
■制作プラン
日立市に滞在する青木真莉子は、地域に住む人々から、未来へのささやかな願いをこめた石と言葉を送ってもらうことからプロジェクトを始める。集まった石と願いが込められた言葉をもとに青木がストーリーを作り、それを元にした漫画を制作する。紙に描かれた漫画は日立市のシンボル「大煙突」に向けて燃やされ、そこで残った灰は集められた石と一緒に展示される。地域に暮らす人々のささやかな願いが石と灰とともに結晶する。
■制作プラン
アーティストコレクティブ、オル太は、ボードゲームのプレイを通して、現代における伝承や伝達のあり方を考察するプロジェクトを日立市で展開。現地の人々から、地域に伝わる祭りや風習を手紙のやり取りをとおして教えてもらい、そこから独自のボードゲームを制作する。伝承や風習がゲームとなって現在に立ち現れる瞬間を、その土地に生きる人々と遊びながら共有する。
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