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更新日:2020年5月27日

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2014年度トピックス

平成26年度第1回園芸研究所主要課題現地検討会(ナシ)の開催

7月31日木曜日に園芸研究所において、ナシの主要課題現地検討会を開催しました。当日は県内全域から生産者(茨城県梨組合連合会会員)82名、普及指導員・行政等関係機関32名の全114名の出席があり、ナシの補植技術及び早生の新品種の特性について、意見交換を行いました。出席者から多くの意見が寄せられ、今後のナシに関わる試験研究推進と普及における課題の解決に向けた、有意義な検討会となりました。

なお、本検討会は「茨城県梨組合連合会夏季研修会」として、茨城県梨組合連合会及び公益社団法人茨城県農林振興公社との共催としました。

 

写真:圃場検討

写真:試食(園研ロビー)

試験研究の取り組み・進捗状況の紹介

今年度から新規課題として取り組んでいるナシの枯死樹跡地等への補植技術の開発と幼木の生育促進技術について、研究内容や期待される効果を紹介しました。

また、生産現場では早生の新品種への関心が高いことから、本県育成の新品種「早水」の特性とこれまでの現地試験の結果を踏まえた評価を紹介しました。さらに、今後品種となることが見込まれる極早生の優良系統「筑波54号」の特性を紹介しました。

圃場検討

ナシの枯死樹跡地等への補植技術の開発について、定植1年目の幼木(試験樹)の生育状況を見ながら、定植前土壌への熱水処理や根底制限栽培の生育促進効果について意見交換を行いました。また、1カ所に3本の苗木を植え付ける新たな仕立て方法について、今後の方向として樹冠拡大と早期多収効果の紹介を行いました。

8年生となる「筑波54号」の樹の生育の様子、樹勢や結実状況などを見ながら、品種の特性、栽培上の留意点について意見交換を行いました。

試食およびアンケート

「早水」と「筑波54号」を出席者に食べていただきアンケートを行ったところ、食味は普通~良好の評価は両品種ともに80パーセント程度でしたが、「筑波54号」は外観がやや低い評価でした。

栽培してみたい(栽培を勧めたい)の回答は、「早水」が19パーセント、「筑波54号」が14パーセントで両品種ともに分からないとの評価が大半でした。

 

今回の現地検討会のテーマに対するアンケート結果では、ナシの補植技術に関して最も高い関心が寄せられました。この補植・改植の試験については、現場での実証を要望する意見が多く、今後は現地試験を実施する計画です。今後も園芸研究所では、関係機関と連携を図り、産地並び生産者の期待に応えられる課題解決と開発技術の普及を目指します。

このページに関するお問い合わせ

農林水産部農業総合センター園芸研究所 

〒319-0292 茨城県笠間市安居3165-1

電話番号:0299-45-8340

FAX番号:0299-48-2545

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