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平成24年度 第1回 霞ヶ浦野外講座 太郎コブシと田土部堰

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宝篋山は筑波山塊の南に位置しています。128科739種の植物目録が報告されています(安昌美 2009)。

当日はあいにくの雨模様でしたが、ニリンソウ、マルバコンロンソウ、セントウソウ、ジロボウエンゴサクなどの春植物が咲き競っていました。また、絶滅危惧植物のホソバカナワラビも観察できました。コブシは今年はなぜか花の数が少なかったのですが、昨年の夏の暑さが影響したのではないかとのことでありました。

また、田土部堰は徳川時代から農業用水を確保するため土俵を積み重ね、桜川本流の水嵩をあげ用水路への導水をはかっていましたが、年々取水が深刻になっていきました。大雨で荒堰の土手が決壊するたびに補修工事をして治水と闘ってきました。

昭和29年にコンクリート水門式に改造され,先祖から綿々と続いてきた用水普請の労役と干害から解放された歴史を持つ堰です。桜川の最も下流の堰であり,陸封型アユの遡上もみられ魚道の整備も望まれています。


正面に宝篋山を望む


田土部堰について研修中

 


ニリンソウ(キンポウゲ科)


ジロボウエンゴサク(ケシ科)