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平成25年度 第2回霞ヶ浦野外講座 春の里山の植物と蛟蝄神社

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概要

利根町押戸の鎌倉街道付近を歩きました。ここには,タブノキ・ムクノキ・スダジイ・アカガシなどの巨木が聳え鬱蒼とした森を作っています。エビネ・キンラン・カラタチバナなどの貴重な植物が生育しています。ウラシマソウは個体数が多く花盛りでした。ベニシダ・リョウメンシダ・フモトシダ・オクマワラビ・ゼンマイ・ミゾシダ・トウゴクシダ・ホソバナライシダ・ヤブソテツ・アイアスカイノデなどシダ植物も見られます。海岸性のトベラを見たときは,その昔台地の周囲は海であった時代の名残でしょうかあってもおかしくないよと想ったものでした。ゴンズイ・ビナンカズラ・ナガバジャノヒゲなど暖地性の植物が生育しているのも特徴です。今回は136種類ほど観察できました。参加された皆さんもメモをとりながら熱心に観察されていました。

午後は蛟蝄神社へ移動しての研修です。延喜式内社である蛟蝄神社は,西側に門の宮,東側に奥の宮があり門の宮には貝塚があり低地であるため高台の奥の宮が祀られたと考えられています。鹿島神宮,香取神宮,蛟蝄神社は,大和国家の地方鎮撫の拠点としたものである。蛟蝄神社から香取の海の彼方に鹿島神宮を臨む古代にタイムスリップした一時でした。

参加された皆さんからは,勉強になりました・楽しかったです・次回も是非参加したいです等々の感想が寄せられました。


鎌倉街道の象徴 スダジイの巨木


蛟蝄神社奥の宮

 


エビネ(ラン科)


ウラシマソウ(サトイモ科)

 

 


キンラン(ラン科)


オクマワラビ(上半部にソーラスが着きます)

 

 


門の宮で研修中(足下には貝塚の貝殻)