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平成25年度 第2回霞ヶ浦自然観察会 桜川中流域で漁協の組合長さん直伝の魚採り体験

写真

内容

桜川中流域で漁協の組合長さん直伝の魚採り体験

 6月1日(土)につくば市松塚地先の桜川で、桜川漁協協同組合鈴木組合長のご協力のもと、第2回の霞ヶ浦自然観察会を開催致しました。前日未明までの雨で、スケジュール通りの内容が出来るか心配されましたが、当日には水位も通常に下がり、好天にも恵まれ、無事開催することができました。
午前中はまず鈴木組合長に桜川の説明をしていただき、桜川が漁業はもとより、生活・農業・工業用水など多岐に使われ、最後には霞ヶ浦に流れ込み、多くの市民に利用されていること、桜川の魚類の近況や、アメリカナマズやカワウの増加による食害で漁の対象魚が減っている問題などをお聞きしました。その後、実際に川に入り、四つ手網の操業、投網の実演と投網教室、タモ網を使っての魚採りなどを行い、ギンブナ、カマツカ、タモロコなど多くの魚を観察することができました。また、事前に仕掛けて下さった網に大きなギンブナがたくさん入っているのを見せてもらい、子供の参加者からは歓声があがりました。さらにボートにも乗せて頂き、充実した中で午前中は終了しました。
午後は漁協の計らいで、ギンブナの放流を体験させてもらいました。子供たちを中心にバケツにたくさん入ったギンブナを鈴木組合長のカウントダウンのもとにいっせいに放流。魚の放流はなかなか体験できるものではなく、参加者全員貴重な体験となりました。
最後にもう一度、鈴木組合長からお話を伺い、組合長が子供のころはシジミも多く、水も大変きれいだったこと。その後50年間で水質が徐々に悪くなり、ようやく下水道の普及が進んできた近年になって、水質の悪化に歯止めがかかったこと。水質は50年かけて、悪くなったので、昔のきれいな桜川に戻すには100年かかるかも知れないが、いつか以前のきれいな桜川を取り戻したいという強い鈴木組合長の意気込みをお聞きして、参加者一同、水を汚してはいけないとの思いを強くしました。
帰りに行ったアンケートでも参加者の多くから桜川の水質や、霞ヶ浦と桜川との関係をいままで以上に強く意識することができたという回答を得て、魚の観察にとどまらず、水環境に至るまで、充実した観察会となりました。
最後になりましたが、貴重なお話や体験をさせてくださった桜川漁協協同組合鈴木組合長に心からお礼申しあげます。ありがとうございました。

観察した生き物
魚類・甲殻類:ギンブナ、カマツカ、ヤリタナゴ、スゴモロコ、オイカワ、オオタナゴ、タモロコ、テナガエビ


鈴木組合長による桜川の現状と魚の説明


ボートで四つ手網を見に行きます。

 


見事な鈴木組合長の投網


組合長直伝の投網教室

 


たくさんの稚魚を前に期待が高まります。


参加者全員でギンブナの稚魚の放流!
ほとんどの参加者が初めての体験です。
無事に大きく育ちますように!!