エゴマを作って地域ぐるみで元気になろう!(2017年8月)

常陸大宮市
岩崎荏胡麻(えごま)生産組合

写真:エゴマ

(写真1:エゴマ)

NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の舞台である茨城県県北西部、常陸大宮市の美しい久慈川と竹林のほとりに昨年オープンした「道の駅常陸大宮~かわプラザ~」。その周辺で新たにエゴマの特産品づくりが始まりました。地域のエゴマ生産者で組織された「岩崎荏胡麻生産組合(代表 小泉義文さん)」は平成27年6月に発足、現在は組合員数47名、栽培面積3ヘクタール、さらなるエゴマの生産拡大に取り組んでいます。

栽培のしやすさから生産拡大

写真:圃場での乾燥の様子

(写真2:圃場での乾燥の様子)

平成25年に現生産組合長の小泉義文さんが、市内在住の増子定夫さん(元水戸農業高校校長)の勧めでエゴマを試作したところ、比較的栽培が容易であること、エゴマが健康によい作物であること等が評価され、岩崎地区を中心に栽培が拡大しました。

平成28年度には、東北方面への先進事例調査研修会や、増子さんを中心とした栽培技術の検討により「岩崎エゴマ栽培マニュアル」を作成しました。今年度は、収穫作業の省力化に向け、汎用コンバインによる収穫実証を行っていく予定です。

道の駅と連携した加工品と販売

写真:えごま油が入ったボトル

(写真3:えごま油)

各農家で収穫後、乾燥・調製が行われたエゴマは、道の駅に運び込まれます。道の駅内に整備された加工室で搾油され、かわプラザ直売所“ひたマルシェ”で、油は「生しぼりえごま油」、搾り粕は焙煎後「焙煎えごまパウダー」として販売されています。組合では成分分析を行っており、α‐リノレン酸の含有量や各種成分が表示され、売れ行きは好調です。

関連商品が続々と登場

(写真4:エゴマ入り餅の加工の様子)

かわプラザのフードコートでは、「エゴマジェラート」が好評です。また、地元の農産加工グループが作った「えごま入りコンニャク」「えごま入り餅」、地元の製麺事業者との連携により生まれた「えごま入りうどん」など、岩崎産エゴマを使った関連商品が続々と登場し“ひたマルシェ”で販売されています。組合では共通の『岩崎えごま』シールを作成し、関連商品のシリーズ化を図っています。

常陸大宮普及センター

2017年07月26日