安全・安心で美味しいナシづくり(2014年11月)

笠間市
JA常陸岩間梨部会

写真:ナシ畑の様子。沢山の大きなナシが実っています

(写真1:ナシ畑の様子)

JA常陸岩間梨部会は、笠間市の旧岩間町の愛宕山周辺地域を中心に、22戸の農家で20ヘクタールの面積で栽培を行っており、茨城県の銘柄推進産地に指定されています。

大玉で安定生産を

写真:摘果講習会の様子

(写真2:摘果講習会の様子)

部会員全員がエコファーマーに認定されており、安全・安心で環境にやさしいナシづくりを行っています。

摘果やせん定などの栽培講習会や先進地視察研修を行い、栽培技術や病害虫防除について、部会全員で勉強し、消費者に喜ばれる、大玉で美味しいナシづくりに取り組んでいます。近年、降雹や晩霜などの気象災害の影響を受けることが多いため、多目的防災網の導入で、安定生産ができる環境づくりをすすめています。

岩間のナシはどれも美味しい

写真:選果の様子

(写真3:選果の様子)

土壌診断結果に基づいた施肥や、追肥の時期の統一により、食味の良いナシを消費者へ届けるようにしています。

部会では平成25年に、非破壊糖度計を導入し、定期的に梨の品質を確認しながら出荷しています。適熟出荷を徹底することで、品質のバラツキをなくし、「岩間のナシはどれを食べても美味しい」と言われるような産地を目指しています。

新しい技術に挑戦

岩間地域は、ナシの開花期が遅いため、「幸水」をお盆前の単価の高い時期に出荷することが難しいのですが、他県の研究成果を参考に赤色の小袋を利用して熟期を促進し、お盆前に出荷する試みを始めました。

(写真4:赤小袋を利用した「幸水」の熟期促進)

平成24年に試験的に取り組んだところ、肥大・品質ともに良好であったため、26年は数を増やしています。

女性も積極的に活動

写真:加工講座の様子

(写真5:加工講座の様子)

平成23年度~24年度にかけて、部会の女性部を対象に、普及センターでは農村女性大学の講座を開催しました。講座では、栽培技術や加工などについて学びました。女性が中心となって栽培している農家もあり、部会の研修会等にも、女性が積極的に参加しています。

東日本でここだけの・・・

(写真6:梨ソフトクリームポスター)

「新高」を加工業者へ出荷し、東日本で唯一の梨ソフトクリームがつくられています。JA常陸の直売所「みどりの風」をはじめ、茨城県内の直売所等にて販売されていますので、ぜひご賞味ください。

笠間普及センター

2014年10月29日