Q&A -よくある質問-
- なぜ、森林湖沼環境税が必要なのですか?
- 既存の財源でやりくりすればいいのでは?
- 森林湖沼環境税の税率は?
- 税率はどのように決めたのですか?
- 森林湖沼環境税は、どのように納めるのですか?
- 森林湖沼環境税の税収はどのくらいですか?
- ほかの都道府県でも、森林湖沼環境税のような税金を導入していますか?
- 森林湖沼環境税の事業実績などは、どのように公表されるのですか?
- なぜ、森林整備が必要なのですか?
- 森林の集約化とはなんですか?
- なぜ、県産木材を使うと森林整備が進むのですか?
- 森林湖沼環境税を活用した森林整備などにより、地球温暖化防止にどれくらい貢献できたのでしょうか?
- スマート林業とはなんですか?
- 森林・林業体験学習に参加するにはどうしたらいいのですか?
- 昔はきれいだった霞ヶ浦が汚れてしまったのはなぜですか?
- 森林湖沼環境税を導入して、汚濁負荷はどれだけ軽減されたのですか?
- 霞ヶ浦湖上体験スクールに参加するには、どうすればいいのですか?
- 夏になると、霞ヶ浦でアオコが発生する心配があります。何か対策はしているのでしょうか。
- 高度処理型浄化槽の設置に対する補助を受けるには、どうしたらよいのでしょうか?
- 下水道、農業集落排水への接続に対する補助を受けるには、どうしたらよいのでしょうか?
- 市民による環境保全活動に対する支援・補助はありますか?
質問 |
なぜ、森林湖沼環境税が必要なのですか?
回答 |
茨城県は、森林や霞ヶ浦をはじめとした湖沼・河川など、多様で豊かな自然環境に恵まれており、その自然環境がもたらす水源や水源かん養、県土保全、保健休養などの公益的機能は、私たちの生活や産業を支えています。
こうした自然環境の恩恵は、すべての県民が等しく享受していることから、これを守るための財源を県民の皆様方に幅広く負担していただくために、森林湖沼環境税が創設されました。
質問 |
既存の財源でやりくりすればいいのでは?
回答 |
茨城県では、平成6年度以降、行財政改革大綱や財政改革プランなどに基づき、歳入歳出両面にわたる徹底した行財政改革に取り組んできました。
しかし、茨城県の財政状況は、地方交付税の大幅な削減の影響が残る一方で、東日本大震災の復興対策を着実に進める必要があり、依然として危機的状況が続いています。このため、森林の保全や湖沼・河川の水質保全に係る施策を、重点的かつ緊急に推進する必要があるにもかかわらず、既存の財源に期待することは極めて困難な状況にあります。
質問 |
森林湖沼環境税の税率は?
回答 |
個人の方は1年あたり1,000円(※)、法人の方は1年あたり法人県民税均等割額の10%(資本金等の額により2,000円から80,000円)です。
※ 個人県民税均等割が課税されない方(以下参照)は除きます。
- 生活保護法による生活扶助を受けている方。
- 前年中の合計所得金額が市町村条例で定める金額以下の方
- 前年中の合計所得金額が135万円以下の障害者、未成年者、寡婦またはひとり親の方
質問 |
税率はどのように決めたのですか?
回答 |
森林湖沼環境税の導入の目的を達成する上で、必要となる事業量を勘案し、その事業費を確保する必要があります。一方で、県民の皆様の負担が大きくならないよう調整し、個人の方については年額1,000円(月約83円程度)といたしました。
質問 |
森林湖沼環境税は、どのように納めるのですか?
回答 |
個人の方は、個人県民税均等割に上乗せされておりますので、個人県民税の納付と併せて納付します。給与所得者や年金所得者(※)の方は、給与若しくは年金の支払者が毎月の給料等から差し引いて納めます。それ以外の方は、市町村から送られる納税通知書により納めます。
法人の方は、申告時に均等割額の10%を上乗せして納付します(例えば資本金額等の額が1,000万円以下の法人の場合、均等割額が20,000円であるため、その10%に当たる2,000円を上乗せして22,000円を申告納付することとなります。)。
※ 4月1日現在65歳以上の年金受給者で、前年中の年金所得にかかる県民税を納める義務がある方に限ります。
質問 |
森林湖沼環境税の税収はどのくらいですか?
回答 |
直近の令和5年度の税収(決算額)は、個人分が15.0億円、法人分が2.8億円で合計17.8億円となっています。
質問 |
ほかの都道府県でも、森林湖沼環境税のような税金を導入していますか?
回答 |
令和6年4月1日現在37府県において森林湖沼環境税と同様の環境保全を目的とした税制を導入しています。
質問 |
森林湖沼環境税の事業実績などは、どのように公表されるのですか?
回答 |
事業の実績や評価は、県森林審議会や県環境審議会、県議会に報告するほか、本ホームページや県広報紙「ひばり」などにより、県民の皆様に広く公表しています。
質問 |
なぜ、森林整備が必要なのですか?
回答 |
森林は、山地災害の防止や、水源涵養、地球温暖化の防止、林産物の供給など多面的な機能を有しています。森林整備が遅れて荒れてしまった森林では、これらの機能が弱まり、洪水や土砂崩れなどの災害が発生する恐れがあります。
そのため、間伐や、木材として利用するための伐採(主伐=しゅばつ)後の再造林などの森林整備を適切に実施することで、私たちの生活は守られ、豊かになります。
質問 |
森林の集約化とはなんですか?
回答 |
本県では、小規模な森林所有者が多く林地が小規模・分散していること、また木材価格の低迷による所有者の施業意欲の減退が課題となっていました。
そのため、意欲がある林業経営体が、複数の森林所有者と森林経営について委託契約を締結したり、林地を取得するなどして、立木の伐採、再造林等の森林整備を一体的に実施できる森林を集積することで、効率的な森林整備を実現できます。これにより、林業経営体の経営規模拡大が図られ、ひいては林業経営の自立化に繋がります。
質問 |
なぜ、県産木材を使うと森林整備が進むのですか?
回答 |
県産木材を利用した木造住宅の建築や、家具等の木製品などを積極的に利用することで、「伐って、使って、植えて、育てる」という森林資源の循環利用が実現できます。
木材利用のため、伐採して丸太が搬出された後の森林に、適切に木を植えると、二酸化炭素を吸収して育ち、地球温暖化の防止につながります。
また、森林から効率的に丸太を搬出するために、森林整備をする箇所の集約化や路網の整備、効率的に伐採するための作業システムの構築などが進みます。県産木材の需要が増えることで、上記のような取組により林業が活性化し、森林整備が一層推進されます。
質問 |
森林湖沼環境税を活用した森林整備により、地球温暖化防止にどのぐらい貢献できたのでしょうか?
回答 |
森林湖沼環境税を導入してからの15年間で、森林湖沼環境税を活用して行った間伐や平地林整備などにより、推計約270,000炭素トンの炭素吸収量が増加しました。 (令和4年度末までの見込)。なお炭素トンとは、光合成により木材に取り込まれた二酸化炭素に占める炭素量のことです。
質問 |
スマート林業とはなんですか?
回答 |
これまで、人力で実施していた現地測量や苗木をはじめとする資材運搬などを、ドローンや画像解析用ソフトウェアなどのほか、デジタル管理やICT(情報通信技術)、安全で高効率な自動化機械いわゆるスマート林業機器を活用して作業効率を高めるものです。これにより、林業経営体の生産性を向上させ、経営規模の拡大を図ることで、継続的に利益を生み出し、森林所有者の十分な利益還元につなげていきます。
質問 |
森林・林業体験学習に参加するにはどうしたらいいのですか?
森林・林業体験学習は、県内の小中学生を含む20名以上のグループで参加できます。
県ホームページから募集要項をダウンロードし、内容を確認のうえ、「森林・林業体験学習参加申込書」を郵送、FAXなどで送付してください。
【送付先】
○現地体験型 詳しくは令和6年度森林・林業体験学習(現地体験型)の参加者募集のお知らせをご覧ください
○校内体験型 詳しくは令和6年度森林・林業体験学習(校内体験型)の参加者募集のお知らせをご覧ください
質問 |
昔はきれいだった霞ヶ浦が汚れてしまったのはなぜですか?
回答 |
霞ヶ浦(西浦・北浦・常陸利根川)は、平均水深が4メートルと浅く、水が入れ替わるのに約200日かかるなど、もともと汚れやすい湖です。
加えて、昭和40年代後半から、流域の人口が増加し、産業活動も活発になったことなどから、霞ヶ浦に流入する汚れの原因(汚濁負荷)も増加し、その水質は昭和50年代前半にかけ急激に悪化してしまいました。しかし、長期的に見ると、水質は昭和54年度をピークに改善してきています。
質問 |
森林湖沼環境税を導入して、汚濁負荷はどれだけ軽減されたのですか?
回答 |
平成20年度から令和5年度現在までの16年間で、汚濁負荷量をCOD(水質の汚濁を示す代表的な指標)で約860トン削減しました。
これは、一般的な家庭約123,500世帯からの年間排出量に相当します。
質問 |
霞ヶ浦湖上体験スクールに参加するには、どうすればいいのですか?
回答 |
遊覧船委託会社にお申込み下さい。
詳しくは、茨城県環境対策課のホームページを御覧ください。
https://www.pref.ibaraki.jp/seikatsukankyo/kantai/kasumigaura/lake/kojyouschool.html
なお、参加対象は下記のとおりです。
①茨城県内の小中学校、並びに義務教育学校、中等教育学校(前期課程)、特別支援学校(小学部及び中学部)
②主に県内在住の小中学生により構成される団体(こどもエコクラブ など)が参加できます。
質問 |
夏になると、霞ヶ浦でアオコが発生する心配があります。何か対策はしているのでしょうか。
回答 |
アオコ発生の原因は、富栄養化によるものです。このため、森林湖沼環境税などを活用して、流域からの汚濁を防ぐ対策をしています。さらに、茨城県霞ケ浦環境科学センターでは、夏になる前に、アオコ発生予測を行い、公表しています。また、発生に備えて、関係者で協力しながら、アオコの監視パトロールや発生抑制対策を行うとともに、発生した場合には、悪臭被害を防ぐため、回収などを実施します。
アオコ発生予測については、茨城県霞ケ浦環境科学センターのホームページを御覧ください。
https://www.pref.ibaraki.jp/soshiki/seikatsukankyo/kasumigauraesc/04_kenkyu/aoko/aoko.htm
アオコの発生状況については、茨城県環境対策課のホームページを御覧ください。 https://www.pref.ibaraki.jp/seikatsukankyo/kantai/kasumigaura/lake/kasumi_aoko.html
質問 |
高度処理型浄化槽の設置に対する補助を受けるには、どうしたらよいのでしょうか?
回答 |
茨城県では、霞ヶ浦・涸沼・牛久沼・千波湖流域において市町村が行う高度処理型浄化槽設置支援事業に対し、森林湖沼環境税を活用して補助しています。
補助制度につきましては市町村によって異なるので、詳細はお住まいの市町村の浄化槽担当課へお問い合わせください。
質問 |
下水道、農業集落排水への接続に対する補助を受けるには、どうしたらよいのでしょうか?
回答 |
茨城県では、霞ヶ浦・涸沼・牛久沼流域において市町村が行う下水道、農業集落排水施設への接続支援事業に対し、森林湖沼環境税を活用して補助しています。
補助制度につきましては市町村によって異なるので、詳細はお住まいの市町村の下水道、または農業集落排水担当課へお問い合わせください。
質問 |
市民による環境保全活動に対する支援・補助はありますか?
回答 |
茨城県霞ケ浦環境科学センターでは、市民団体が環境保全活動や環境学習を行うのに必要な機材の無料貸出しや、活動に必要な経費に対する補助を行っています。
詳しくは、茨城県霞ケ浦環境科学センターのホームページを御覧ください。
http://www.pref.ibaraki.jp/soshiki/seikatsukankyo/kasumigauraesc/06_shimin/top.htm