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新たな浄水処理手法の実証実験を開始します

公開日  2014年11月25日

企業局では,新たな浄水処理手法について厚生労働省の事業認可を受けるため,平成26年12月から霞ヶ浦浄水場で実証実験を開始いたします。
この浄水処理技術を実用化することにより,霞ヶ浦を水源とする浄水場では,より安全で安心な水を安定して供給可能になるとともに,維持管理コストの削減も見込んでいます。

実証実験の概要

霞ケ浦を水源とする浄水場においては,藻類によるかび臭の発生や水質の悪化等により水処理に苦慮しています。企業局では最適な水処理手法を確立するため,平成21年度から民間企業との共同研究を行いました。その中から,特に効果が認められ,実用化の可能性が高い技術について実証実験を行うこととしました。
(1)実験内容:・かび臭原因物質の除去 ・溶解性有機物の除去
(2)事業費建設費:318百万円  維持管理費 85百万円
(3)実験期間:平成26年12月 〜平成27年11月(1年間)
(4)評価・検証:外部有識者を含めた評価委員会で,実験結果の評価・検証を行います
          ・古米弘明(東京大学大学院 教授)
          ・伊藤雅喜(国立保健医療科学院 上席主任研究官)
          ・堤 行彦(福山市立大学 教授)
(5)導入予定浄水場:県南水道事務所(霞ヶ浦浄水場)

実用化による効果

霞ヶ浦浄水場に導入した場合の試算
(1)水道水質基準が10ng/L以下であるかび臭原因物質を,企業局目標値である5ng/L以下で安定して処理が可能
(2)活性炭再生費用の低減などにより維持管理費が低減できる
(3)生物処理施設の老朽化に伴う改築費用を低減できる

スケジュール

平成26年11月21日 試験通水開始
      12月 1日 実証実験開始
      12月 4日 第1回実証実験評価委員会(その後3回を予定)
平成27年11月30日 実証実験終了
平成28〜29年度  厚生労働省への事業認可申請,実施設の設計      
平成30〜32年度  実施設の工事
平成33年度     供用開始予定

実証実験棟の全景写真

実証実験棟の全景写真

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