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更新日:2000年7月27日

家電製品の価格破壊-本県の価格は全国基準-

 平成8年6月7日紙上掲載

バブル経済の時期にみられた消費者行動の一つとして、ブランド品に代表される「高級化志向」を挙げることができます。過熱する景気にリードされる形で、私たちは高級なもの、品質の良いものを追い求めたわけです。

ところが、バブルがはじけて景気が悪くなると消費者行動も一転して低価格志向にシフトし、ディスカウント店の登場、円高と内外価格差の是正、規制緩和などによる安い輸入品の増加などがあいまって、1993年ごろから家電製品などの耐久消費財を中心として価格破壊が始まりました。

本県においても1994、95年と2年続けて耐久消費財の価格が下落しています。下落品目の内訳をみますと、全国的な傾向として表からも分かるように、1994年は、3位のビデオテープレコーダーから10位までに耐久消費財が8品目も入っています。95年も6品目と大きな割合を占めています。

耐久消費財、特に家電製品は数年前までは、関西や九州のディスカウント店の進出がめざましく、関西価格、九州価格といわれるほど、家電製品の全国基準となっていました。

しかし最近では、本県を含めた北関東3県の量販店の躍進が著しく、その価格が全国の家電製品価格の新基準になりつつあります。

本県において、価格破壊が今後どのような方向に進むのか注目していきたいと思います。次回は、価格破壊の二面性についてみていきたいと思います。

1年間に価格が下落した上位10品目

1994年 対前年
上昇率
(%)
1995年 対前年
上昇率
(%)
1 標準価格米

-12.8

1 もち米

-34.5

2 浴用剤

-12.5

2 あずき

-30.6

3 ビデオテープレコーダー

-11.9

3 ビデオテープレコーダー

-19.7

4 テープレコーダー

-11.1

4 特米

-17.3

5 ステレオ

-10.8

5 テレビ

-16.1

6 テレビ

-10.3

6 テープレコーダー

-15.4

7 ビデオカメラ

-9.6

7 ビデオカメラ

-14.0

8 みかん缶詰

-9.0

8 ワードプロセッサー

-12.5

9 電気冷蔵庫

-8.8

9 ステレオ

-12.3

10 塩さけ

-8.2

10 トマトケチャップ

-10.7

10 ルームエアコン

-8.2

10 カメラ

-8.2

  • 品目名の太字は耐久消費財を示す(生鮮食料品を除く)
  • (小売物価統計調査(総務省)より)

 

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