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更新日:2015年4月1日
7月に入り,大学生などの就職活動もいよいよ本格的シーズンに差しかかっています。数年前の“超氷河期”などという言葉に代表されるように,最近は多くの産業において就職するのが困難といわれていますが,一方では,この状況下において着実に成長している産業もあります。その代表的産業が,いわゆるサービス業です。(図1)
「平成8年事業所・企業統計調査」をみますと,一口にサービス業といっても多くの業種が含まれていますが,そのうちの主なものを,サービス業全体に占める割合について全国と本県とで比べてみますと,図2が示すとおり本県のサービス業における特徴的なものとして,娯楽業,自動車整備業,学術研究機関の従業者数が高いことが見て取れます。ちなみに自動車整備業が多いことについては,「自動車保有車両数」(運輸省自動車交通局)によると,本県の人口千人あたりの保有自動車数は,平成8年度においては708.1台で,全都道府県中第5位と高くなっており,これと関連しているためと考えられます。
また,学術研究機関への従業者数は,“筑波研究学園都市”に代表されるように,本県の場合,他の都道府県に比べて国や民間の研究機関等が多く立地しているからだと思われます。
しかしながら一方で,将来の成長産業といわれるソフトウェア業・情報処理サービス業などを含んだ情報サービス・調査業や,保育所や老人福祉事業などを含んだ社会保険・社会福祉業といった業種が,事業所数・従業者数ともに全国に比べて低い割合になっています。本県では,現在,情報サービス産業の育成・振興や,福祉サービス従業者の養成・確保などのための各種施策を行っており,今後の“情報化社会”“福祉社会”に向け,これらの業種の成長が期待されるところです。
今回取り上げた業種の他にも,発展と可能性をもった多くの業種があると思います。就職される皆さん,職業を選ぶ決め手として,数ある統計書を有効に利活用されてみてはいかがでしょうか。
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