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更新日:2000年7月24日

茨城の農業の現状-1戸当たりの耕地拡大-

 平成11年8月13日紙上掲載

夏も盛り。みなさんの家の回りの水田でも稲の苗がすくすく伸びて風にそよいでいることでしょう。
これまで「ふるさとおもしろ統計学」では,農産物や農業粗生産額などのデータから,いかに本県が全国でも屈指の農業県であるかということを紹介したところですが,その一方で,農家や耕地面積の減少,従業者の高齢化といった諸問題があることもご存じのことと思います。
今,茨城の農業の状況はどのようになっているのでしょうか。1998年2月1日に実施した「茨城県農業基本調査」からみてみましょう。

表が示すとおり,農家数・農業従業者数・耕地面積といずれも年々減少していますが,「農家1戸あたりの耕地面積」は逆に増加しています。これは,小規模農家が減少している半面,経営規模を拡大した農家が増えていることが要因と思われます。
この「農家1戸あたりの耕地面積」を地域別に比較すると,県北地域の0.71ヘクタールに対し県南地域は1.33ヘクタールと倍近い差があります。これは,山間部の多い県北地域と平たん地の多い県南地域の違いといえるでしょう。

また,新たに就農した「新規参入者」については,2回分の調査データしかありませんが前回よりも増加しています。年齢層別では60歳以上の新規参入者がもっとも多く,全体の40.9%を占めています。会社勤めの人が定年退職を機に農業に従事する様子がうかがえますが,このようなところにも従事者の高齢化を見てとることができます。

本県を取り巻く農業環境は,従事者の高齢化,農家数や農地の減少などの課題があるほか,国際化の進展に伴う農産物の輸入増大といった厳しい状況にありますが,農業は食料の安定供給という重要な使命を持っており,来る21世紀に私たちの豊かな食生活の維持はもとより,環境保全や美しい景観を守るためにも「農業」をみんなで考えていく必要があると思います。

主要項目の移り変わり
  昭和63年 平成3年 平成5年 平成8年 平成10年 (単位)
農家数

158,905

151,275

145,935

138,551

133,294

昭和63年を100とした場合の指数

100.0

95.2

91.8

87.2

83.9

昭和63年=100

農業従事者数

410,081

384,606

368,361

340,495

326,646

昭和63年を100とした場合の指数

100.0

93.8

89.8

83.0

79.7

昭和63年=100

経営耕地面積

171,061

164,902

159,693

153,383

150,518

ヘクタール

昭和63年を100とした場合の指数

100.0

96.4

93.4

89.7

88.0

昭和63年=100

農家1戸あたりの経営耕地面積

1.08

1.09

1.09

1.11

1.13

ヘクタール

新規参入者

-

-

-

4,159

4,635

  • 資料:茨城県農業基本調査

 

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