ホーム > 茨城を創る > 農林水産業 > 県北地域 > 県北農林事務所経営・普及部門(常陸太田地域農業改良普及センター) > 67-3 ナシ黒星病対策
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更新日:2023年8月29日
黒星病は、ナシにおける重要病害の一つです。伝染源は前年の罹病落葉とりん片病斑です。罹病して落下した葉を園内に放置すると、3月中旬頃から落葉上に子のう胞子を形成し、4~5月の降雨で充分な水を得て飛散して伝染源になります。また、りん片病斑も開花期頃から降雨時に分散して葉や果実への伝染源となります。
写真 左:幼果の病斑、右:葉柄・葉の病斑
伝染源となる落葉は集めて、土中に埋めるか園外へ持ち出すなど適正に処理します。土中埋却が難しい場合は、ロータリーをかけて、すき込むことでも効果が見込めます。春には落葉が残っていないことが重要です。また、生育期を通して、芽基部や果そう基部、葉柄、果実、新梢などに出来た病斑を発見したときにはただちにとりのぞいて園外で処分しましょう。
開花直前から開花後2週間頃までが重点防除期となります。茨城県の「露地赤ナシ無袋栽培病害虫参考防除例」を参考に、薬剤の散布間隔が空かないように防除を徹底してください。
薬剤防除だけでなく、耕種的防除を積極的に行い、病害を発生させないナシ園づくりを行うことが大切です。
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