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令和元年10月2日に県営畑地帯総合整備事業を実施中の坂東中央地区内実証ほ場(坂東市半谷地内)において、霞ヶ浦用水を利用した畑地かんがい現地研修会が開催されました。
本研修会は、県営畑地帯総合整備事業等により畑地かんがい施設を整備した地区において、畑地かんがい営農の定着と普及拡大を図ることを目的に、平成21年度より霞ヶ浦用水土地改良区の主催で実施しているものです。
今年度は、レタスを作付したほ場(25a)に手かん水区とチューブかん水区を設け、かん水に要する作業時間等を比較し,省力化効果を実証しました。また,給水タンクへの給水実演も行いました。
当日は厳しい残暑の中、約70人が参加し、研修後にはかん水施設利用に関する質問が多く出るなど、大変有意義な研修会となりました。
手かん水区域 |
チューブかん水区域 |
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ほ場風景 |
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かん水作業内容 |
ほ場を歩きホースで一株ずつ注水 |
蛇口の開閉 |
所要時間 |
130分/10a |
ほぼなし |
1回のかん水にかかる準備時間は手かん水(給水)とチューブかん水(チューブ設置)どちらも20分程度と同等でありましたが,かん水作業に要する時間は手かん水130分/10aに対しチューブかん水は蛇口の開閉作業に要した時間のみでした。
給水タンクに500Lを給水する時間を計測したところ、かかった時間は約1分となりました。これは、井戸を利用すると500Lを給水するのに約20分かかることを考えますと、1回の給水につき約19分の時間を短縮できるということになります。
<霞ヶ浦用水利用者の声>
「水をくむ時間が早くて,井戸より時間がかからなくて便利です。」
「畑で水がくめるので,運ぶ手間がなくて済む。」
「霞ヶ浦用水を利用できる状態にしておくことで、天気を気にしないで仕事が進められる。」