ここから本文です。

更新日:2021年3月13日

 

たい肥ナビ

肥料価格高騰対策にも家畜ふん堆肥をご活用ください

近年、国際情勢等の影響で、肥料価格の高騰が続いています。

家畜ふんたい肥は土壌改良効果だけではなく、比較的多くの肥料成分を含んでいるため、堆肥の肥料成分を勘案した施肥設計を行うことで、化学肥料の施肥量の削減が可能です。

当センターが主体となり開発した「たい肥ナビ!Web版」を活用することで、無償で、簡単に家畜ふん堆肥を用いた施肥設計ができますので、是非ご活用ください。

「たい肥ナビ!web版」について

 家畜ふん堆肥は、畜種や堆肥製造方法ごとに、利用できる肥料成分とその有効割合(肥効率)が異なるため、施肥設計が煩雑です。

 「たい肥ナビ!Web版」では、家畜ふん堆肥の肥効率を考量した作物ごとの適正施肥量が簡単に計算でき、化成肥料と家畜ふん堆肥を組み合わせた最適な施肥量が算出されるため、化成肥料の削減が可能です。

  システムはこちらに掲載されています。

 http://ibaraki.lin.gr.jp(外部サイトへリンク)(公益財団法人 茨城県畜産協会ホームページ)

 

 図 「たい肥ナビ!web版」を用いた施肥設計の一例

「堆肥ナビ!web版」を用いた施肥設計の一例

速効性成分とは

これまでの研究により堆肥中の肥料成分(窒素、リン酸、カリ)のうち速効性部分は、2%クエン酸で抽出できる成分で評価できることが分かりました。また、この成分分析は市販の簡易キットを用いて容易に分析ができます。

クエン酸抽出法及び簡易分析法

 

窒素については、腐熟度判定(発芽試験)によって腐熟が進んだ堆肥を選別し、この評価法を利用することが望ましいです。

 

速効性成分を用いた施肥設計方法

1.堆肥中の窒素、リン酸、カリのうち最も速効性成分が高いものを基準に堆肥施用量を決定する(3成分の施肥基準が同じ場合)

2.決定した堆肥施用量中の各成分の速効性成分含有量を算出

3.施肥基準に不足する部分を化学肥料で補う

たい肥中の窒素肥効率は、地温・降水量・連用年数・栽培期間などの気象条件によって変化します。「たい肥ナビ!」の結果は、参考値として活用し、作物の生育状況を観察し、追肥量を増減してください。

例.施肥基準:窒素、リン酸、カリに20キログラム/10a

堆肥中の速効性成分量(キログラム/t):窒素2、リン酸7、カリ8

1.堆肥施用量:20キログラム/10a÷8キログラム/t=2.5t/10a

2.施用堆肥中に含まれる速効性成分:窒素5キログラム、リン酸17.5キログラム、20キログラム

3.必要化学肥料量:窒素15キログラム、リン酸2.5キログラム、カリ0キログラム

なお、「たい肥ナビ!Web版」での堆肥の化学肥料の代替上限は窒素は基肥のみ、リン酸、カリは基肥+追肥となっています。

茨城県内たい肥ナビ!Web版をご活用下さい

「たい肥ナビ!Web版」で施肥設計をする際に入力する項目は、対象とする作物の施肥基準量(窒素、リン酸、カリ)と施用する堆肥の肥料成分値です。堆肥の肥料成分(窒素、リン酸、カリ)については全含量又は速効性成分値が必要です。

「たい肥ナビ!Web版」操作フロー図

「たい肥ナビ!Web版」は、茨城県畜産協会HP(http://ibaraki.lin.gr.jp)の「堆肥流通コーナー」に掲載されています。

茨城県畜産協会ホームページ

また、これまでどおり「全含量×肥効率」を用いた施肥設計を行いたい場合は、下記の「たい肥ナビ!Excle版」をダウンロードしてご利用下さい。

たい肥ナビ!(excel2003)(エクセル:855KB)

たい肥ナビ!の使い方(PDF:100KB)

水稲の栽培には「たい肥ナビ!水稲版」をご利用下さい。

 

 

家畜ふん堆肥の成分分析については、各農林事務所畜産振興課へご相談下さい

 

ページ上部へ戻る

 

 

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

このページに関するお問い合わせ

農林水産部畜産センター管理課

〒315-0132 茨城県石岡市根小屋1234

電話番号:0299-43-3333

FAX番号:0299-36-4433

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

質問:このページは見つけやすかったですか?