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ページ番号:7968
更新日:2025年1月7日
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近年、国際情勢等の影響で、肥料価格の高騰が続いています。
家畜ふん堆肥は土壌改良効果だけではなく、比較的多くの肥料成分を含んでいるため、家畜ふん堆肥の肥料成分を勘案した施肥設計を行うことで、化学肥料の施肥量の削減が可能です。
平成21年に当センターが主体となり開発した「たい肥ナビ!Web版」を令和6年4月に、より使いやすく、より便利な「茨城たい肥ナビ!」にリニューアルいたしました。「茨城たい肥ナビ!」(無償)ではWebで、簡単に家畜ふん堆肥を用いた施肥設計ができますので、是非ご活用ください。
システムはこちらに掲載されております。
http://ibaraki.lin.gr.jp(外部サイトへリンク)(公益社団法人 茨城県畜産協会ホームページ)
「茨城たい肥ナビ!」(以下、たい肥ナビ)は、家畜ふん堆肥の肥料効果を考慮し、作物ごとの最適な施肥量(家畜ふん堆肥および化学肥料)を、スマホやタブレット等で簡単に算出できるソフトです。
適正な家畜ふん堆肥の施用量を計算することで、過剰な施肥量を減らし、環境負荷の低減や化学肥料コストの削減が期待できます。
たい肥ナビでは以下の内容に対応しています。
・茨城県栽培基準に準拠した露地栽培・水稲に合わせた施肥設計(50種類以上の作物に対応)
・茨城県内堆肥生産者リスト(R6.2月現在264名)に掲載された堆肥の堆肥生産場所、生産者名、連絡先、成分等情報の取得
・堆肥生産者リストに掲載されている堆肥については成分入力不要で自動設計
・屋外でスマートフォンによる操作や施肥結果のメール送付
使用方法は以下の3ステップとなります。
1 作物を選ぶ
自分が施肥設計したい栽培作物・作型を選択します。栽培作物の情報がない場合、慣行施肥量を入力することもできます。
2 堆肥を選ぶ
自分が使用したい家畜ふん堆肥の情報を選択します。
畜種を選択後「①堆肥生産者リストから選択する」「②平均値を使う」「③堆肥成分値を手入力する」の中からいずれかを選択します。
3 施肥設計結果
これまでの選択情報と施肥設計結果が表示され、家畜ふん堆肥と化学肥料の施用量が算出されます(図)。
図 施肥診断結果の一例
参考(研究成果)
堆肥の肥料効果を考慮した施肥設計システム「たい肥ナビ!」改良版の活用(平成26年度)(PDF:1,251KB)
堆肥の速効性肥料成分を活用した施肥法(平成26年度)(PDF:948KB)
使用方法は以下の3ステップとなります。
1水田情報を入力する
自分が家畜ふん堆肥を施用したい水田の情報を入力します。「地力診断のあり/なし」を起点に、慣行施肥量や牛ふん堆肥の連用年数など各項目を入力します。
2堆肥を選ぶ
畜種を選択後「①堆肥生産者リストから選択する」「②平均値を使う」「③堆肥成分値を手入力する」の中からいずれかを選択します。
3施肥設計結果
これまでの選択情報と施肥設計結果が表示され、家畜ふん堆肥と化学肥料の施用量が算出されます。
※ 水稲向けは乾田で家畜ふん堆肥を施用することを想定し、自動計算されるので、湿田で施用する際は0.5t/10a(乾田の施用量の半分)になることにご留意ください。また、この施肥診断法は、コシヒカリでの活用を前提としています。
作成にあたり、茨城県農業総合センター農業研究所の研究成果をもとにしています。施肥診断法につきましては、下記にお問い合わせ下さい。
茨城県農業総合センター農業研究所 環境・土壌研究室(HP:環境・土壌研究室/茨城県)
なお、家畜ふん堆肥中の窒素肥効率は、地温・降水量・連用年数・栽培期間などの気象条件によって変化します。堆肥ナビの結果は、参考値としてご活用ください。
「茨城たい肥ナビ!」は(公社)茨城県畜産協会HP(http://ibaraki.lin.gr.jp)(外部サイトへリンク)の上部「堆肥流通コーナー」に掲載されています。是非ご活用ください。